富山県岩瀬「ふじ居」

去り行く夏の切なさと、迎える秋の豊かさ。

去り行く夏の切なさと、迎える秋の豊かさへの狭間の勢いがあった。
それはスリルを伴って、心を焦らす。
時期時期のものをてらいなく、素直に表す。
誠実な藤井さんの心根が表出した、滋味の濃い料理である。
初秋の「ふじ居」 9/10
★白エビと、水菜 菊花のおひたし
酢橘の酸味 白エビのねっとり 儚い甘味 萩の花
★椀物
月見豆腐。玉子 すつぼん、めねぎ
柔らかな味わい 風合い。
人の優しさがにじむ
★クエのしゃぶしゃぶ ちり酢
皮ぎしがエロい
★紅ズワイ。
ズワイとは違う丸くふくよかな甘味
★八寸
しもおさんの板の上に
岐阜の松茸白味噌漬け込み
茄子の田楽 味噌は鯛やヒラメを入れた魚味噌
甘長唐辛子と雑魚
加賀れんこん いちじくごま
高野さんの最中 南瓜
滑川の枝豆
白身魚のすり身と卵のカステラ
★越中バイ貝炙り
サクッ。メロンのようないやらしい香り
あまみ
★庄川の子持ち鮎の煮浸し。
軽く炭火焼きして、5時間炊いては休ませを繰り返し、白梅を入れた。
鮎のすべてが自然に出ている。
そのまま。
★岩瀬の甘海老昆布締め 金時草 橙酢
てれん。
★鮎ご飯
50匹。「うちは鮎の出汁で炊かずに昆布鰹出汁ですので、これくらい使ってちょうどよく鮎の味が乗るのです」。
ご飯が美味しい。鮎の味がほんのりと乗った品の良さ
野生の優美
★満寿泉 純米吟醸プラチナの酒粕のアイスら
★初雁 夜空に雁が飛んでいる様子
波照間の黒糖による黒蜜と本葛、雁が百合根。