辻留」3/12

食べ歩き ,

辻留」3/12
玄関は、岸田夏子「さくら」。
お軸は、東山魁夷の「あけぼの」。
春はあけぼのと、春に向けて軸先を修理して返ってきて作品だという。
書は、鶯が鳴く様子を書した「鶯花界」。
花はボケと菜の花、花入は、ドンナギリスの備前焼。
向付
永樂緑交ち皿
サヨリ 伊勢海老、わらび、生のり、山葵
椀盛
松皮菱煮物椀
蓬麩、蛤くず叩き、岩茸、木の芽
ハマグリ出汁が出過ぎず出汁と自然に丸く融合している、品がある。
炊合
永樂赤絵鉢
うどと飯蛸。頭の部分と足のそれぞれの炊き具合見事。
ふきもしみじみと美味しさを募らせる
焼物
小林東五はけめ
ます柚庵焼き 叩き木の芽
うまい! 脂のノリもほどよく。柚庵地の具合もよい。
揚物
花摘みかご
白魚あられ揚げ、蕗の薹塩衣、車海老春雨揚げ、
白魚は、しんびき粉を使い食感のアクセントを。(
酢の物
魯山人備前筒向と魯山人織部筒向
赤貝、鳥貝、ミルガイ、春海苔、三つ葉、生姜酢あえ
春の貝が口の中で弾ける
留椀
弥生御飯。
これが辻留で出されると、ああ今年も春がやってくると思う。
錦糸卵、エビそぼろ、椎茸、鯛そぼろ、汁かけ
漬物
日野菜 沢庵、赤かぶ
菓子 野辺の春