山菜 筍
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名古屋「吉い」
清澄なるもの。
食べ歩きふくふくと太った筍を、喰む。瞬間、体中の力が抜けた。じゅわり。柔らかい甘みが、舌に沁みていく。無垢で、汚れのないエキスが、土の精の香りが、口中の粘膜にしなだれ……
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にくひがし。
食べ歩き★炊きたてご飯の煮えばなと白味噌 鯉の細造 白味噌椀の椀種は、牛の大動脈。「白味噌が主役ですので、味がない大動脈を選びました」 そのコリコリとした食感が、も……
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京都「なかひがし」
精神の継承。
食べ歩き今夜、72歳となられる料理人は、28年間の居場所であった厨房を離れて、奥様とともに客席のカウンターに座られた。 彼が独立して店を構えたのは、45歳の時だった……
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銀座「はち巻岡田」
江戸の味
食べ歩き東京府東京市京橋区尾張町1丁目に、小料理屋「岡田」が開店したのは、大正5年 秋のことだった。 頑固で職人肌の初代店主岡田庄次が、髪が落ちないようにと、豆絞りの……
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人形町「今半」
ヒレをすき焼きにする。
食べ歩きヒレ肉は、あまりすき焼きにしない。 かつて九段上にヒレ肉専門のすき焼き屋があったが、今はない。 だが「人形町今半」で、ヒレ肉のすき焼きが出された。 肩ロース、……
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崎陽軒
<駅弁勝負 第101番>。不戦勝。シウマイ弁当
駅弁しょっちゅう「シウマイ弁当」を食べているのか。 そう思われているが、常に課題の弁当があるので、滅多には食べない。 しかし羽田空港では一択である。 「空弁」と……
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栗山町「味道広路」
手間暇という慈しみ。
食べ歩き手間暇という慈しみが、ここにある。 一皿一皿と進んでいくに従って、安寧へむかわせながら、生きとし生けるものの勢いに触れた、興奮が膨らんでいく。 お椀の蓋をあ……
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博多「畑瀬」
博多ではもう、ここにしか行かんけん。
食べ歩き博多では、様々な店に行ったが、もうここしか行かんように、なってしもた。 「マッキーさん、野菜好きやから」と、前菜は、名残の山菜などの料理だった。 酸味と甘味……
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乃木坂「鰻の刻(ウノトキ)」
Unotoki。
食べ歩き乃木坂に、新しい鰻屋がうまれた。 名を「鰻の刻(ウノトキ)」という。 天草の海養殖の鰻を使わい、昼時のみ営業されている。 ミナラル豊富な天草の海ということも……
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韮崎「TSUSHIMI」
森の中にて。
食べ歩き「次の料理が10分ほどかかりますので、テラスでビールをおのみになられるのはいかがですか?」 そうマダムに促され、テラスに座った。 溢れる緑を目に宿……
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