割烹
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覚弥.
食べ歩き徳川家康は、沢庵が好きだったという。 ところが歯を悪くして食べられなくなり、料理人岩下覚弥は工夫して、千切りにし、生姜醤油で和えて、家康に差し出したところ……
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真に強きもの。
食べ歩き「わたしを噛まないで」。 食べようとすると、囁かれた。 葛を打ち、刷毛で落とさず、茹でられる。 つゆに沈め、輪違瓜と青柚子を添える。 椀に口をつけ、静かにつ……
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なぜに甘い。
食べ歩き「なぜだか分からないんです」。 中村さんは、また言われた。 天竜川の活鮎は、塩焼きと塩焼きした後に燻製したものが、続けて出される。 燻製焼きは、塩焼きをした横……
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山芋と昆布。
食べ歩き山芋なのに昆布の味がした。 山芋の潮汁である。 山芋と水、塩だけで出汁を作り、炊いた山芋を真ん中に据える。 山芋には微量のグルタミン酸があるのは知っている。……
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清澄なる甘み。
食べ歩き清流の甘みがあった。 「鮎のお粥です」。 古の呉須手筒茶碗に、粥が収められ、胡瓜の角切りがのせられている。 えんじ色の匙ですくうと、鮎の切り身が顔を出した。 ……
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エビを食んできたもの。
食べ歩き「海老だ!」 一口食べた時、思わず叫んだ。 えびではない、金目鯛のお造りである。 叫ばせたのは香りであった。 しなやかな身を噛んだ瞬間、エビの香りが鼻に抜けて……
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小芋の安息。
食べ歩き小芋が安息している。 へちゃ。 噛み始めから噛み終わりまで、均一な食感で、ゆっくりとつぶれていった。 繊維を緩め、人間の力を抜きにかかる。 噛んだ瞬間に、重力……
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お好み。
食べ歩き , シメご飯「今日は寒かったから、まず丸吸を茶碗でいっぱいもらおうかい。それともずく酢をとりあえず」 「お酒は燗酒ね。そうだポテサラとお造りは何があるの?マグロにイカ、鯛……
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鮑と米。
食べ歩き , シメご飯初めて食べた。 もう100回に近づくほど「辻留」に通っているが、初めていただいた。 「鮑ご飯」だという。 鮑の肝を水で炊いて肝出汁を作り、それと出汁で炊いたご……
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「懐石 辻留」初夏のお椀。
「懐石 辻留」初夏のお椀。 アイナメ、屑打ち椀。 椀妻 焼き椎茸、蓬麩 吸い口 木の芽 なめらかな身体をくねらせて、あいなめがくずれゆく。 脂が、ゆっくりとつ……
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