白身魚
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カマスは男だった
食べ歩きカマスは男だった。 流麗な体を持ちながら、不器用で、あか抜けない。 ややもすると、野暮ったい。 そこがいじらしい。 だから油とあう。 天ぷらなんか最高……
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今までカマスをなめていた
食べ歩き今までカマスをなめていた。 味が淡いのに品がない。脂も皮にもうまみを感じないと、思い込んでいた。 しかし「智映」でカマスの造りを食べて驚いた。 舌の上で細……
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成都食文化報告
食べ歩き成都食文化報告 前日の夜の15皿で驚いてはいけなかった。 昨日の昼は、市内「品尚酒楼」。22皿が次々と並ぶのであった。 200人は入る珍しくもない大型店で……
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唐津のスズキは
食べ歩き唐津のスズキはアスリートである。 血流が多く、筋肉質で、味が濃い。 カツオと言われても気が付かない、血潮の味があって、舌に味が迫ってくる。 無着色のトビコ……
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舌平目は舌にのると
食べ歩き舌平目は舌にのると、熱々のソースと舞いながら崩れていった。 魚は、繊細な甘みの中にしたたかさがあって、それがソースの重厚と共鳴する。 しかしソースは、ただの……
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脂が舌と同化した
食べ歩き脂が舌と同化した。 握りが口に滑り込んだ途端、鮭は、微笑みながら舌と絡み合い、一つとなる。 みっちりと脂を身につけていながら、きめ細かく、口に残らず、甘い記……
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一口飲んでため息がもれ、二口飲んで笑い出した。
食べ歩き一口飲んでため息がもれ、二口飲んで笑い出した。 千歳の黄芯白菜と干貝柱のスープ。 甘みと微かなえぐみと、ほの甘い香りと。 白菜の持つすべてを、余すことなく……
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きんきはずるい。
食べ歩ききんきはずるい。 甘い脂をしたたらせ、舌にずるんと滑り込むと、ほらほらどうだと囁きかける。 その身肉の甘みは、甘鯛や金目とも違い、味わいの中にしたたかさと親……
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アカハタを水に入れ
食べ歩きアカハタを水に入れ、アラをたたきながら沸騰させていく。 そうして、白濁したスープを作るのだという。 これをオコゲと合わせ、中に刺身を二枚入れた。 飲めば、……
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魚も肉も骨際の肉がうまい
日記魚も肉も骨際の肉がうまい。 口の中で骨から肉をはがそうとする刹那、生物が命の雄叫びを上げる。 その道理をふまえて切られた鱧の刺身を、口に運ぶ。 しこ……
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