<駅弁勝負 第40a番>第41回

駅弁 ,

弁当勝負 第35回
愛媛みかんブリ弁当 1160円
ご飯1 やや水分がない おかず2 価格1適価 箸1 特記も貝煮1 郷土色か個性1点 計7点(特記と郷土色か個性は0~1日評価 他は0~2評価 0→今一つ 1標準 2おいしい 計10点満点) 岡山・三好野
東京駅の「祭」は秋の新作弁当フェアで、じっくり吟味して買ったのはこれである。
愛媛の弁当かと思ったら対岸の岡山で作っている。微妙な感じだが、「祭」では地続きの駅弁しか売っていない。
みかんブリとは、みかんを餌に加えて養殖したブリだそうで、食べると柑橘の香りがすると書かれている。
ほんまかいなと食べてみれば、普通のブリの西京焼である。
だが、噛んで喉元に落ちようとする刹那、ほんのりとみかんの香りが漂うではないか。面白い。
この弁当でいえば、ブリもいいが、たっぷりと入った貝の佃煮がいい。
アサリかと思えば「も貝」で、岡山のバラ寿司にはかかせない貝である。
岡山と愛媛の合体弁当。ここに集約して他のおかずを少なくした思い切りも気に入った。さすが駅弁激戦区の岡山である。
さて隣は、20代中頃の可愛い女性二人。一人はジャスミン茶にたらこおにぎりをほおばり、一人はカフェラテにタマゴサンド
小さい声で談笑しながら、仲睦まじく食べている。
もそもそ黙って食べるオジサン一人。
内容的には勝っているのだが、勝った気がしないのはなぜだろう。