4/1湯河原「富士屋旅館」で、春を満喫した。
地で採れた野菜や魚介、そして肉を、押し付けがましくなく、どこまでもさりげなく出してくれる。
先付 焼き筍 ハマグリ、ご飯 優しい旨味が米一粒一粒に染みておいしい
椀 うすい豆すり流し サワラとイカとエビの桜餅。豆の青々しくも甘い香りの中で、魚の穏やかな甘みが泳いで行く
向付 小田原 アジ ヤリイカ 石鯛 大根、防風「ツマが主役です」と言って出された大根ツマがいい。細すぎず太すぎず、程よい幅で切られ、魚のうまみと呼応しながらみずみずしく弾ける。
焼き 名残 鹿 くるみ味噌 柚子胡椒 もう終わりの時期である。だがそのしなやかで少し弱々しい滋味に、品があって、惚れるのだ。
強肴 酢 出汁と酢 大根と京人参。素晴らしい。肉の凛々しさをスパッと切っりながら、大根と人参の地合いが伝わってくる。
揚 鰻と、丸十、菜の花。ほっくりとした気持ちに
鮑しゃぶしゃぶ 鮑キモソースと味醂 別コラムを参照してください
ご飯
湯河原「富士屋旅館」で春を満喫
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