二度目の「オステリア・デッロ・スクード」

食べ歩き ,

二度目の「オステリア・デッロ・スクード」である。
二度目の、カラブリア料理である。
精彩に作り上げ、郷土料理が輝く。
来月からはエミリア・ロマーニャ州、楽しみ
前菜は
1. 「ロザマリーナ風味の蛸とジャガイモ、ケイパーのインサラータ、チロ マリーナ仕立て」 タコの柔らかな食感と香り、4時間茹でながらもまだ硬さを残したジャガイモとの出会い、ケイパーの絶妙な利かせ方素晴らしい
2. 「海水仕様の湯で茹でたウサギの冷製 トロペアの赤玉ねぎのギリシャ風インサラータ バーニャラカラブラ風」  ああなんたることだろう。ウサギがしなやかにくずれていく。そこには少女のほっぺのような恥じらいがあって切ない。食べてはいけないものを食べている切なさがある。
3. 「ぺぺロナータ 軽い燻製をかけた水牛のモッツァレラ サラメピッカンテ」 くったりとマリネされたぺぺロナータの甘みと、微かな燻香でアクセントするモッツァレラのコクが出会う優美。そこにサラミの辛味がやってきて、夢から目覚めさせる、

プリモピアット
4. 「コゼンツァ風 野菜や豆、ポルチーニのミネストラ ミッレコセッテ」。
ズッパというより煮込みである。味がどこまでも深く、丸い。遠い遠い時が刻まれている中にある繊細。様々な食感をわざと入れ込みながら、どれが突出しているわけでもなく、馴染んでいる。一口目でため息。二口目で天を仰ぎ、三口目で笑い出す。
5. 「ひよこ豆粉のトゥルデッリ 蛸のラグー」
うっすらと豆の香りが漂うパスタに辛味を効かせたタコのラグーが和えられている。豆の穏やかな風情にタコの勇壮。

セコンドは、
6. 「ストッコに見立てたバッカラのマンモーラ風味のカタンザーロ風」干し鱈に見立てた塩鱈という面白い料理。分厚い北海道産の塩鱈がはらりと崩れながら、トマトやケイパー、オリーブと抱き合う
7. 「色々なモツの辛い煮込み ムルセッドゥ」FB参照

ドルチェ・
8. トルタリグリア(甘草のタルト)ベルガモットのセミフレッド、サングイナッチョ、ゼッポリひよこ豆のソース、ビアンコマンジャーレ(すばらしい!)