木場で1日300杯も売っていたという人気の坦々麺屋の店主が始めた中国料理店。元々中国料理店をやりたかったが、麺屋で開業資金を貯めて始めたという。ご主人がオーナーシェフ、奥さんがサービスという二人体制。アラカルトもあるが、4人までで、5名の予約からコースは、6500円と8000円、夏のある日の8000円コースは以下の通り。
1アミューズは、香港海老雲呑ンプラーソースかけ。
2前菜盛り合わせ。枝豆の紹興け。干し豆腐の和物。大根の漬物、磯つぶ貝の薬味醤油煮。牛スネ肉の煮込み。清流若鶏を蒸した白切鶏のネギ生姜ソース。穴子山椒風味、焼き立ての叉焼。なにより叉焼が素晴らしい。しっとりと甘辛く焼き上がっ肉を噛み締める喜びがある。白切鶏もしなやかに仕上がっており、スネ肉も噛む必要がないほどホロホロに仕上げられている。ふんわりと煮あげられた穴子もいい。
3「千葉県八千代の中台菜園 空心菜にんにく炒め」。たくましい空芯菜が適切な加熱で生かされている。味付けはニンニクと塩だけだが、自家製蝦味噌が添えられ、これをまぶすとグッと味が深くなる。市販の蝦醤とは違うマイルドさがある。
4対馬産 穴子と季節野菜の避風塘。あげたガーリックなどを細かくして衣をつけて揚げた食材にかけてある。これまた他の避風塘とは違って穏やか。野菜は、ナスとレンコンが素晴らしい。
5「鹿児島産 大紋ハタの香港蒸し」。質の極めてたかいハタを使った清蒸である。的確に加熱され、醤油風味の盾と熱い油をかけて香りを生み出している。魚のコラーゲンがたまらない。
6「徳島産 阿波赤どりの脆皮鶏」。油を掛けながら仕上げるクリスピーチキンである。肉はしっとりと肉汁を含み、皮は薄くパリパリとなった食感の対比に魅了させられる。添えられる、発酵唐辛子とミントのソースもいい。
7しめご飯は「咖喱飯」。中華風キーマカレーで肉の粗さがいい。デザートは2種類。杏仁豆腐と紅茶のプリン。
様々な紹興酒やワイン、ドラフトビールも充実。