大夢2/26

食べ歩き ,

大夢2/26
早春
春の芽吹き、穏やかな春をあらわしている
節分のお飾り、柊はチクチクとして、イワシは臭みがあって鬼が嫌がる。
床の間には苔の生えた古木が一本と椿の花。
樹皮がささくれた勢いだろうか? それとも苔の静かな生命力だろうか?
樹木の表に皮が波立っている。時に枯れゆくようであり、時に棘のようでもあり、それが命の多様性を物語っている。
松竹梅と書かれた、鶴首の徳利が美しい
椀「兆し」
生まれた、春風が入っている。白子の皮、白子と出汁のバランス。大根は噛むまでもなく、優しい。ふっと気が抜ける
焼き白子 淀大根 フキノトウ
向付 「針魚」
さより  見事な閂、なめらかで品のいい甘み色気がある、カジキマグロ、菜の花
揚げ物 「凍解」いてどけ
宍道湖 白魚天ぷら、蓮根甘酢炊き。レンコンで雪の結晶と花を。白魚で春の小川を表現。
甘さのほどがいい。甘く味付けながらレンコン自体の甘みがある。白魚との甘みの区別・対比・感謝
強肴 「木守」木守
名残の柚子 山芋、芹、根芋
柚蜜煮の甘さと苦味の加減、山芋の食感淡い甘み海苔の香り、根芋の素朴 木守
蒸物「冴返る」
蕪蒸し ぐじ ぐじの皮をまず食べる。主役が二人、両雄並び立つ
飯物「蜆」
噛んで噛んでゆくと、シジミが湧き出てくる
水菓子 青林檎 くわい汁粉
空に飛んでいく爽やかさと土の風味
菓子 「つらつら」 連なるように様々な色の椿が咲く景色を。
ユリ根のキントン 、もち米、白味噌と卵黄(塩味)
薄茶