3/7驚異のコラボ。既存の料理の常識をはるかに超えていく。
「renge」×「MONDO」
1. 前菜
腸詰 香腸にカラブリアのンドィヤのソースをかけて。豆板醤よりこちらの方がエレガント
油熌筍 中国料理定番の筍の油炒めだが、柚餅子のすりおろしがかかっている。柚子の皮だときつすぎるが、柚餅子の皮だと優しく香りが抜ける。この辺りのセンスがいい。
酸辣湯 ご存知酢の酸味と黒胡椒の辛味が効いたスープ。野間ば酸味が複雑で柔らかい。なんと3ヶ月地漬けた牛蒡ぬか漬けの酸味だという。それに鳥の出汁とカンボジアの生コショウ、ゴボウのパウダー。素晴らしい。
2. カルボナーラ
見た目はカルボナーラ。しかし麺は白アスパラガス。卵は発酵塩卵の鹹蛋を使う。それにオランデーズとマヨネーズ、そして腐乳パウダー。白アスパラガスの麺は済んだ味わいなのに、練れた塩気や香りが入り混じって、上品そうに見えながら実は不良のカルボナーラであ。
3. 春巻
なんと春巻の皮を使ったラザニアである。蜂蜜と中国醤油で炒めた豚ひき肉と、ベシャメルにミモレットを使ったクリームソースが憎い。食べていると不思議なことに時々ラザニアの味がする
4. 焼餃子
ジャガイモのニョッキを作り、その皮で包んで焼いた餃子。見た目はまるっきり焼き餃子なれど、皮の穏やかな甘みが心を温める。焼き餃子は、食べた瞬間に「うまいっ」と叫ぶ料理だが、この餃子は、しみじみと、しみじみとうまい。
この二品にあわせたのは、なんとピークを過ぎたバローロ1967・その酸味のニュアンスが合う
5. アクアパッツァ
桂魚のアクアパッツァである。金華ハムと投地、干し貝柱と水でアクアパッツァし、オリーブ油を。
6. 麻婆豆腐。
これが麻婆豆腐かと思うなかれ。麻婆豆腐の原型は豆腐に肉味噌をかけたものである。それに習い。自家製の作りたて豆花の上に、ニンニクと発酵した自家製青唐辛子(泡辣醤的)でアリオオーリオを作りかけ、チンタネーゼのラルドをかけてある。
虚心坦懐に食べれば、まさに麻婆豆腐。旨味が少ない分豆腐の良さが引き立つ、正当な麻婆豆腐である。
7.乞食鶏
天城シャモに、香茸、ジャスミンライス、生キクラゲを詰めて、5kgの泥で包み、3時間焼いた。乞食鶏は切ってはいけない。なぜなら繊維を位食べるものである。そのため熱いういちに我慢してむしるむしる。なんたる香り。香茸があたりに精気を漂わせて、鶏の滋味を吸った米のうまいこと。
ソース担当は宮木シェフ。ベッキオサンペリを煮詰め子牛の出汁と台湾の山コショウ馬告で香りづけ。
7. TKP
FB参照
8. 杏仁豆腐とマチェドニア
杏仁豆腐は宮木シェフが、マチェドニアは西岡シェフが作成。この逆がいい。
ビアンコマンジャーレに杏仁の香りを漂わせ。一方マチェドニアは、白木耳、棗、ツバメの巣、松の実と桂花陳酒を合わせた
そして最後は、2560mの山で作られる2011年に北京の大会で優勝したという高級茶「大兎嶺」で充足
驚異のコラボ。既存の料理の常識をはるかに超えていく。
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