乃木坂「鰻の刻(ウノトキ)」

Unotoki。

食べ歩き ,

乃木坂に、新しい鰻屋がうまれた。
名を「鰻の刻(ウノトキ)」という。
天草の海養殖の鰻を使わい、昼時のみ営業されている。
ミナラル豊富な天草の海ということもあろう。
天然に似た生命力があって、皮がしぶとく、皮下のコラーゲンがたっぷりとありながらも、微塵の臭みもなく、ダレていない。
ふっくらと焼かれた身のうま味や、脂の甘い香りもおいしいが、とろんと舌に広がるゼラチン質の魅力に心が溶かされる。
だからこのうな重は、ご飯に山椒をかけ、ちぎった鰻を皮側を表にして乗せ、ご飯と一緒に口元に運び、食べる瞬間にくるりと回転させて、皮を舌に当てるようにして食べるのがいい。
すると、まず皮下の甘みがてれんと舌を包み、遅れて身のうま味が追いかけ、それらを抱きしめるように、タレが染みたご飯がやってくる。
我を忘れて蕩然となる、甘美な瞬間である。
こりゃあ「鰻の刻」でなく「麗の刻」だね。
元は割烹なため、鰻コースとして出される料理の数々は、質が高く、一点の曇りもない。
こうした「うな前」でじっくりと酒をやったら、先のうな重が運ばれる。
こリャあ、つい足が向いてしまうね。
「乃木坂しん」にて。
​鰻の刻
★日間賀島の平貝 アスパラ、ジュレ ウコギとこゴミのソース
★うまき うざく ちまき
★筍しんじょと蒸しうなぎのお椀
★鯛とアオリイカ。
★炊き合わせ岩手 長芋 大久保さん ゴボウ
日間賀島のタコ
★うな重
★水蕨