魚介
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だから僕は恋をする。
食べ歩きてれんとウニが舌に甘えると、わさびの刺激が一瞬輝き、その後から海苔の香りが広がった。 そして最後に、ウニと海苔の甘みが抱き合い、共鳴し、同化して、官能となる。……
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やはりこの人は変態である。
食べ歩きやはりこの人は変態である。 魚が断末魔の声をあげて、そのままミイラ化したにしか見えないこの姿は、「甘鯛のハムユイ」である。 「今夜はハムユイを出します」と、……
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片折6/8
食べ歩き片折 ★スナップえんどうのお粥。塩味なし ★お出汁 北海道せんそうじの利尻昆布 静かな豊かさ ★あいなめのお椀。吸口も椀ツマのなき。、……
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無欲なようで、貪欲
食べ歩き手で持って、齧りつこう。 唇を、脂とゼラチン質で濡らしながら、かぶりつこう。 黄色い脂は、グリッと、音を立てて溶け、甘みを舌に滴らす。 肉は、弾み、歯にし……
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素性のわかる料理
食べ歩き「素性のわかる料理を作ろうと思うんだよね」。 僕がこの世で一番好きな店のご主人は、そう言われた。 もう70を超えられて、いつ店を辞められてもおかしくない。 ……
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「山利のしらす」をかけてみた。
日記サッポロ一番塩ラーメンに「山利のしらす」をかけてみた。 ただし右後方に写っているように、しらすの味わいの優しさと微かな塩気に敬意を表して、粉末スープを3/1ほ……
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シャコ
食べ歩き通称カツブシと呼ばれる卵をみっちり孕んだ、ほんのり甘辛く漬け混んだ雌のシャコである。 噛めば、旨味だけを凝縮したようなカツブシが固まっておらず、ホクホクとした……
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穴子
ぽってりと太った穴子が、ふわりと唇に当たると、そのまま噛むでもなく消えていく。 極限まで柔らかく煮た穴子をそっと握る。 空気を含んではらりと散る酢飯と、淡雪の……
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いくら
食べ歩き薄皮が歯にかからないよう処理されたいくらの軍艦巻きをいただく。噛んだ瞬間には、まるでいくらなど乗っていなかったかのように脆弱で柔らかく、海苔や酢飯の味や香りが……
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小柱
食べ歩き大星と呼ぶ大ぶりの青柳貝柱だけを使う。 くりっくりっと音が立つかのように歯が入ると、ほのかな甘いエキスがこぼれ出る。 青柳特有の、微かに甘い、ミルキーな磯……
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