魚介
(1964件)-
青山「ドンチッチョ」
朝食
食べ歩きおいしい料理と酒がある。 おいしいにぎわいがある。 笑いがあり、共鳴がある。 そして会いたい人がいる。 誰も歌ってはいないが、店中に歌が響き渡っている。 こ……
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六本木「ブリアンツァ」
カレーとバジル。
食べ歩き「カレーを作って」 という無茶ぶりに、出されたのがこれだった。 オマールとココナッツグリーンカレーソース。 上質なオマールの色気のある甘みとココナッツの熱……
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地獄蒸し
食べ歩きもうもうたる煙と共に、熱気が吹き出していた。 別府鉄輪(かんなわ)温泉である。 別府市のなかでも源泉温度の高い「鉄輪温泉」では、温泉の蒸気が噴き出す窯を「地獄……
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和歌山「山伏そば」
山の蕎麦屋がやってくる。
食べ歩き雲の中で蕎麦を食べた。 店は霧に包まれ、山間を流れゆく雲を見ながらそばをたぐる。 冷涼な空気の中で、そばは生き生きとして、草のような香りを放ち、微かな甘みを滲……
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富山東岩瀬「ふじ居」にて
鮑と大きさ。
食べ歩き蒸し鮑というものは、切った大きさが肝要である。 つまり噛んだときに、最大限の美味しさを発揮する大きさとはなにかということではないだろうか。 「黒部の鮑です」。……
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金沢「片折」にて。
海の豊穣が押し寄せる。
食べ歩き漆黒の椀に、豊穣が満ちていた。 その日の出汁は、いつもより少し昆布が強いようだった。 やがてお椀が運ばれる。 「能登鮑と玉子豆腐の椀になります」。 蓋を開ける……
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初台「ツバイヘルツェン」
拝啓 松永様
食べ歩き拝啓 松永様 松永様、いやマスターが天国に召されてから、もう18年経つのですね。 マスターが眼光鋭く厨房内に立たれて、客を叱っていたことは、今でも鮮明に覚えて……
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水天宮「日本橋牡蠣殻町 すぎた」
モラトリアム。
食べ歩き大人のようにみっちりと脂を身につけているわけではない。 しかし肉体は、成人にむけて凛々しく、陰に淡い脂があって、舌に溶けていく。 その若い、じれったさが、ど……
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神戸元町「二位」
2度と出会えない料理。
食べ歩きここにもまた、一生誰もいけない店がある。 「敦煌」と同じく、閉店まで席は満席で、誰もいくことは叶わないのである。 かに肉と蟹子の炒めは、一口入れた途端、蟹の甘……
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高知「京や」
高知に来ると会いたくなる人が多くいる。 その一人が「京や」の京ちゃん、御年八十数歳になられる割烹着の似合う、素敵なおばあちゃんである。 ここにきて食べなくては……
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