魚介
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続けてスッポン
食べ歩き昼・夜・夜。 なぜか続けてスッポンを食べた。 「NARISAWA」の焼きスッポンは、雄々しい。 水の中でぬぼうっとしている亀とは思えないほど、凛々しい味が……
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うま味が増していくヒレ酒
食べ歩き博多「畑瀬」のヒレ酒は、飲む度に、なぜかうま味が増していく。 酒と溶けた、丸く、品のあるうま味がぐんぐん膨らんで、滋味が濃くなっていくのである。 こいつと、……
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年明けに居酒屋をめぐる
食べ歩き年明けに居酒屋をめぐる。 その楽しみの一つに、この時期だけの「おせち」がある。 おせちやその残りを使った料理が、品書きに登場するのである。 散々おせちを食……
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七代目木村利右ェ門の
食べ歩き七代目木村利右ェ門の釜揚げしらすは、茹でられたことをまだ知らない純がある。 ふんわりと舌に着地して、つたない甘みがカーブを描く ああ、つたない、つたない。 ……
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ハタの脂は
食べ歩きハタの脂は、半歩遅れてやってくる。 にゅるん。くにゃり。 ハタのコラーゲンが、唇や歯や舌を舐め尽くすと、ほんのりとした甘さが広がってから、脂が顔を出す。 ……
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ヒラメの白い肢体は、
食べ歩きヒラメの白い肢体は、かすかに抵抗しながら悶えると、和やかな甘みを滲ませながら、崩れていった。 そこへ酢飯の丸い香りと穏やかな米の甘みが抱き合い、戯れる。 あ……
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ca va?
食べ歩きca va? みなサバ元気? 恵比寿「SABAR」の鯖寿司は、とても危険だよ。 鯖寿司が飲食店で気軽に食べることのできない東京では(このことを関西の方に話す……
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今年初めて訪れて
食べ歩き今年初めて訪れて、心震えた3軒の料理店。 〜命の脆弱さと凛々しさを含んだ、無常の味わい〜 鹿児島市「山映」 ・鯛の潮汁、ゴーヤの炒め、雑炊ほか ……
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その一切れを
食べ歩きその一切れを、口に含んだ瞬間、海の中にいた。 オマールが凝縮して、舌の上でうごめいている。 他の味は一切ない。 オマールは純を極め、自らの味だけを、丸く優……
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きれいな脂は、切ない。
食べ歩きそれを舌に乗せると、てれんと舌に横たわり同化するように消えていく。 脂が豊かなのにきれいで、醤油のうま味と丸くなじんで、心を濡らす。 鮪カマの脂のヅケである……
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