神楽坂「鮨一宇」

今後は、お料理に寄って行こうかと思ってます

食べ歩き ,

店主濱野紘一さんは、「赤坂 菊乃井」、「銀座 小十」で3年ずつ、熊本「鮨 仙八」で7年の修業を経て独立された。
店名は一つの宇宙。一つ屋根の下で集うの意が込められる。
以下六月のおまかせ。一献から始められる。青梅と新宿の内藤唐辛子を使った酒で季節感を出す。肴は、料理に力を込めたもので、8皿。
1ゴーヤ、シャコ、もずくとじゅんさい、長芋そうめんの酢の物。たくさん入れられているのにバランスよく、酢の地がおいしい。
2カツオ玉ねぎ醤油。
3蛤茎わさび三杯酢。
4明石の鯛あん肝おろし。いずれも酒を飲ませるために考えられた味付け。
5アイナメのお椀 うすい豆 わらび 新玉ねぎ 木の芽。
6伝助穴子の天ぷら 、スダチ、力ある穴子がうまい。切った断面を酢橘汁につけた方がいい。
7すっぽんの茶碗蒸し。ズッキーニ、ヤングコーン。コーンの髭を生かしている。あんに絡んでいい。
8ひろうすと湯葉、アスパラ、生姜の餡。ひろうすの炊き具合がいい。
握りは玉子を入れて11種
1アオリイカ。2日寝かしたイカを包丁目をいれて、ねっとりとした食感と甘み。煮切りとスダチ。
2アジ ワサビとネギかませている。
3カスゴ軽く締め。
4マグロ赤み漬け。
5コハダ。緩めの締め具合。
6穴子 尻尾も頭も合わせて、手巻きのアナキュウで。
とろろ昆布と青さのり茗荷味噌汁、しみじみうまい。
7海老。独自の海老味噌炊いたのかませた独特のスタイル。濃密な味わい。
8ウニ軍艦。海苔が際立つ。
9鮑の飯蒸し
10 神楽坂かつの豆腐のお揚げを使った、フォグラ稲荷すし
11.玉子焼き。温かくして出してくれるので、卵の甘みが生きている。
12デザートは、ネパール山椒ティムールを練り込んだ白羊羹。面白い。ティムールのレモングラス香が羊羹の甘みを少しエキゾチックに。
「今後は、お料理に寄って行こうかと思ってます」とおっしゃるように創意工夫されたこの店だけの料理が今後楽しみである。酒は、武者修行花の香、にいだ自然酒などいい揃え。飲んで食べて二万四千円ほど。

神楽坂「鮨一宇」

6/15