すべて優しかった。
今まで食べた味とは違う。
東坡肉も酢豚も、酸辛湯も鶏肉とカシューナッツ炒めも、味が控えめで、野菜や肉の味や香りが生き生きとしている。
そっと呼吸する、命の味がした。
これが北京料理の元となった、山東料理の真実か。
西荻窪の「千の孫」で今はなき、伝説な店「済南賓館」の料理再現の会、第二回が行われた。
当日は、店主佐藤孟江、浩六ご夫妻の息子さんも同席され、秘話もさまざま語っていただいた。
店は、2008年に締められたが、僕は1990代にお邪魔していた記憶がある。
魯菜(ルーツァイ)とよばれ、長い伝統を持つ料理は、ぜいたくなものではなく、漢方、薬膳、香辛料を使用した淡白な味付けで、砂糖・ラード・化学調味料は使用しない。
当日の料理で特に気に入ったのは、葱油餅、山約蝦餅 (山芋の蝦包みゴマ揚げ団子)、青椒皮蛋(ピータンとしし唐の陳皮炒め)である。
淡い味付けの料理で、ご飯換気力は弱い。
地味である。
だがその中にこそ、折れない強さと誠実を感じ、底力をしみじみと舌に染み入らせたのである。
「地味な仕事の中にこそ、人生の本当の喜びと、人間としての深みが隠されている。」 幸田露伴
1.銀魚藕絲 ジャコと蓮根の炒め
2椒麻猪耳 豚耳と葱の辛味和え
3.黄瓜皮 きゅうりの甘辛漬け
4 白鶏巻 鶏肉の巻き前菜
5.青椒皮蛋 ピータンとしし唐の陳皮炒め★★★
6三色蛋 ピータン 塩卵 卵の寄せもの
7,山約蝦餅 山芋の蝦包みゴマ揚げ団子
8, 焼茄子 茄子と豚肉の炒めもの
9 東坡肉 皮つき豚バラ肉の蒸し煮
10, 古老肉 酢豚
11.腰果鶏丁 鶏肉とカシューナッツの炒め
12, 辛爆蝦球 エビの辛味炒め
13, 豆鼓釀苦瓜 苦瓜のひき肉詰め
14 酸辛湯 サンラータン
15 葱油餅 ネギ餅
16,済南醬萊伴飯 自家









































