また愛すべき変態さん

食べ歩き ,

いやあ、また愛すべき変態さんに会ってしまった。
夜の営業だけだというのに、14種類のバラエティに富んだ料理を一人で作っている。
そのどれもが、他の店では出会えぬ料理で、似た味わいは一つとなく、香りも味わいも傑出している。
しかもこのコースの定食2500円である。


日本の地ビールや、メキシコの様々なビールなど世界のビール、オリジナルのカクテルなども用意されている。
店の外の植え込みには、カレーリーフが植えられていた。
効率など考えず、愛してやまないスリランカ料理を、皆に紹介したいスリランカ料理をただひたすら作っている。
敬愛すべき変態である。
さて前菜は、鯖の味わいがジャガイモに染みた、黒胡椒と辛味を効かせたコロッケ、「カトゥレット」に始まり、12種類の料理が乗った皿が出される。
ずらりと並んだ料理は左上から時計回りに、「キリホディ」。「ククルマスカリヤ」。「ベッラカリヤ」。「テンパラード」「テルダーラ」「バタプカラウィラ」「パパダム」「マッルン」「ポルサンボル」「コラサンボル」中に入って、「パリップ」「アッチャール」と「ソナマスリライス」
ハハ。アッチャールとパパダム以外は、聞いたこともございません。
つまり


キリホディ(冬瓜とジャガイモの汁物)。
ククルマスカリヤは、パタブ焙煎(カリーパウダー)を使ったチキンカリー。
ベッラカリヤ(牡蠣とココナッツのカリー)。
テンパラード(オクラのスパイシー炒め)
テルダーラ(レモンバジルとキノコの炒め物)
バタプカラウィラ(揚げゴーヤと玉ねぎの和え物)
パパダム(豆粉せんべい)
マッルン(ツルムラサキとココナッツの炒め蒸し)
ポルサンボル(ココナッツと赤唐辛子のふりかけ)
コラサンボル(ブラックペッパーミントとココナッツのふりかけ)
パリップ(レンズ豆とトウモロコシのカリー)
アッチャール(うずら豆のオイルヴィネガー漬け)とソナマスリライス。


どうです。こうやって書き出すのだけで疲れちゃったもん。作るのがいかに手間か。
特に気に入ったのは、ポルサンボルにベッラカリヤ、バタプカラウィラだな。
どの料理も素材の顔がはっきりと見える風味に富んでいる。
そしてデザートは、ソルダムとプラムのシャーベット。
ああこの店が家の近くにあったならば。


千歳船橋「カルパシ」。