草津の旅館で料理長をやられていた佐藤さんが、奥様と二人で始められた割烹である。
誤解はして欲しくはないのだが、いい意味で田舎っぽい、都会とは違う料理や構成が新鮮であり、思わず心が暖まった。
例えば、どこでも出会う牡丹鱧のお椀に、破竹が入れられている。
これまたよく出会う鰆の塩焼きに添えられた付け合わせは、葉玉ねぎを炒め、西京と信州味噌、胡桃ペーストと焼いた胡桃を合わせた味噌で、これが滅法うまい。
ご飯にかけたらいいだろうな。
強肴のランプの西京焼きに添えられしは、行者ニンニクの醤油漬けと鬼おろしにじゃがいもと枝豆のコロッケといった具合に、主役より脇役ばかりを挙げて恐縮なのだが、何か仄々として気分になるもの添えられて、都会の体を解放してくれるのであった。
東京や京都、金沢や大阪で、散々研ぎ澄まされた料理をいただいてきた身としては、できれば軽井沢では割烹には行きたくないし、同じものを食べたくないというわがままがある。
だがここは、それからふっと解放してくれる田舎っぽさがあって、心が軽くなった。
中軽井沢 日月たちもり にて。
割烹 日月
★先付
とうもろこしの春巻
ペーストにしたとうもろこしをベースとにして、葛でまとめて
メヒカリの一夜干 玉ねぎのマリネ
紫大根、山椒、茗荷、あん肝醤油に
★椀もの
牡丹はも じゅんさい、はちく
★鮨
毛蟹
マハタ
鰻
わらび軍艦
逆鉄火 うに海苔が湿ってる。
★焼物
さわら
ハタマネキ胡桃味噌
葉玉ねぎを炒めて、西京と信州味噌、胡桃ペーストと焼いた胡桃を入れて。ら
★煮もの
冬瓜と白ズイキ
★揚げ物天ぷら
黄色人参。甘い
甘鯛松笠揚げ
花ズッキーニ
花はクリームチーズ、鰹節、醤油
身は細くて美味しい
フグの白子の天ぷら酢飯、
★口直し
トマトの甘酢煮
上に黄身酢
★強肴
行者ニンニクの醤油漬けと鬼おろし
ランプの西京焼き
じゃがいもと枝豆のコロッケわわ。
★食事
★甘み
カブのスリ流し 土臭い。いい意味で
ルバーブのソース甘酢つばさ
桃のコンポートとゼリーわ