「今日はお題がシンプルだったので、あまり変化球はなく、イタリアンが多いかもしれません」
イタリアンの奥野シェフが、変なことを言う。
確かに和食や中華、洋食などの定番を無茶振りしてきた経緯からは、少しおとなしかったかもしれない。
でもそこは奥野シェフである。
イタリアンと言っても、一捻りふたひねりして考えてきた。
塩豚と筍のスープ バスタエファジョーリ バスタミスタ
焼いた菜の花とチーズ
蕗のとうのリゾット
わけぎとカラシナ乾麺スパゲッティ
ほうぼうのアクアパッツァ(水とオイルだけ)
小柱のかき揚げ
サヨリの刺身 サルサヴェルデ
桜の葉っぱの塩漬け
コロンバ
★桜ます8パーセントで塩漬け 冷凍サクラマス
キウイとバターとヴィネガー ハーブ香
雪オリーブオイルパウダー
キウイの甘酸味とサクラマスの出会いがいい。
ハーブは入っていないのに、なぜかハーブ香を感じる
★さよりの刺身 サルサヴェルデ
なんと生春巻きに。
しょっつると昆布のマリネ
サルサヴェルデ
アーモンド、少し辛味 葉のシャキシャキ
サヨリのあたらしい形
★筍塩豚入りスープ。
豚を漬け込み、干して酸化した部分でスープ
筍、深谷ネキでドフィノアが下に隠れていた、これまたいい
★焼いた菜の花とチーズ
カステロドカマ
焼いたチーズの凝縮と塩気、そして焦げ香、苦味と焼いた菜の花の濃さが合う。
★バスタエファジョーリー
なんとZEMB麺のショートパスタで、豆と豆
当然素晴らしい。
★ほうぼうのアクアパッツァ
水とオイルのバランスがいい。
ピタリと決まっている
うますぎない味わい。
★ わけぎとカラシナ乾麺スパゲッティ
桜の塩漬けでフランベ
口を開けると桜の花の香りが漂ってくる
★ふきのとうのリゾット
古代米に近いものを
ふきのとうの茹汁で炊いた
ふきのとうと発酵野菜汁とホタルイカ
★シャンパンとオレンジのソルベ
★ほろほろ鳥 タルトタタンとトリュフソース
的確な加熱で引き出したホロホロの滋味
付け合わせ心肉I
★コロンバ
イタリアの復活祭(パスクア)に食べられる伝統的な郷土菓子。イタリア語で「鳩」を意味し、平和と愛の象徴である鳩の形を模した焼き菓子。
このために、わざわざ鳩型を購入して作ってくれた。
麻布台ヒルズ「デプスブリアンツァ」にて