日本美食の旅
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大根が、命のしずくを滴らせ
食べ歩き酒粕汁の甘みが、舌を流れ、喉を静かに降りていく。 深々とした滋養が細胞に染み渡り、ふうっとため息をつく。 分厚く切られた淀大根を口に含み、噛めば、出汁のうま……
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小さくとも自然薯だい
食べ歩き「小さくとも自然薯だい」 球芽のむかごはつぶやいた。 番茶のような甘苦い香りを放つむかごご飯を口に運ぶと、微かにヌルッと微かに甘い。 自然薯の気配を優しく……
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イノダのロールパンセットのお作法<京都の平生>12
食べ歩きイノダのロールパンセットは、ソースをかけたエビフライが挟まれてくるが、これを以下の作法で食べる。 1エビフライを外す。 2ボテトサラダとキャベツのド……
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シチュー110人前
食べ歩きつじあやの磔磔ライブにむけて、シチュー110人前仕込み中。鶏もも9kg! 人参12本。聖護院大根に聖護院かぶ各3個!
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「祇園にしむら」の
食べ歩き「祇園にしむら」の一最初の皿で、腑に京都が落ちた。 「子持ち鮎の飯蒸しでございます」。 山利の白みそ汁に、飯蒸しと子持ち鮎の甘露煮に和芥……
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今夜は「吉田屋料理店」で
食べ歩き今夜は「吉田屋料理店」で、ふくよかな時間を過ごした。 タコのカルパッチョ、揚げ穴子の生春巻、鴨の蒸し揚げ、青ネギオムレツ、韓国海苔のチヂミ、茗荷ごはん。 た……
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閑雅というのだろうか
食べ歩き閑雅というのだろうか。 新橋「ひろ作」の料理は、静かに美しい。 蟹や鮑、寒ぶりが登場しても、「どうだっ」という気負いがなく、しみじみとしたおいしさ宿った品位……
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歌舞伎町「焼き鳥みつ」にて
食べ歩き歌舞伎町「焼き鳥みつ」にて塩山先生とご友人、M社のお二人と。 歌舞伎町路地裏、狭い店内、若い客層、ピンクの看板。 恐らく外観だけでは絶対に入らないだろう焼鳥……
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運ばれてきただけで
食べ歩き運ばれてきただけで、幸せを呼ぶ。 香ばしい湯気が顔を包み、甘酸っぱく、濃縮感のある香りが、脳幹を揺さぶり、唾液を呼ぶ。 スプーンを差し込むのをた……
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官能に直接会いに来るやつ
食べ歩きこいつは、どうしていつも、官能に直接会いに来るのだろう。 他の魚の白子とは明らかに違う、無垢の禁断があって、舌と能をたぶらかす。 圧倒されるようでいて、品が……
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