一つの宇宙が僕の中で回っている

食べ歩き , ポエム ,

一つの宇宙が僕の中で回っている。
レバーは、クリッと歯の間で響き、甘えながらも拒絶するように響いていく。
もう焼酎は何杯目だろうか。
一人小豆色の軟体を箸でつかみ、口に入れ、舌とキスをさせる。
遠くでキースジャレットがピアノを奏でる。
すぐ目の前では名物おばさんが、焼きとんを運ぶ。
立石「江戸っ子」の豚レバーを食べた。
あれは幻だったのだろうか。