割烹
(720件)-
「脂の清らかさ」とはなんであるか。
食べ歩き出された瞬間に恋に落ちた。 こんなまばゆいアジを、君はみたことがあるか。 私はない。 好きな子を前にしたように、何もせずに、ずっと眺めていたい。 頬に手……
続きを読む -
今まで食べてきたのは、甘エビという名前だけのエビだった。
食べ歩き食べた瞬間に、脳みそが白くなり、溶けていった。 これはいけません。 今まで食べてきたのは、甘エビという名前だけのエビだった。 それは、生命の甘みとは何……
続きを読む -
「いやん」。
食べ歩き3日寝かせた白いか。 「いやん」。 一口齧ると、イカが耳元で囁いた。 白いかと呼ばれるだけあって、肢体は白い。だが寝かせると、白色は透き通って……
続きを読む -
割烹でいただく、優雅な午餐。
食べ歩き , 寄稿記事銀座の品が漂う割烹である。 ここの昼定食がいい。 日替わりで、煮物、焼き魚、煮魚、たんぷら、肉料理、刺身とあって、毎日訪れたくなる。 そして名……
続きを読む -
新いくらには、命の目覚めが眠っている
食べ歩き新いくらには、命の目覚めが眠っている。 色気を伴い、品をまとって、こそっと香る。 口に含むと、はかなくつぶれて液体となり、喉に流れ落ちる刹那、ふっと香りを広……
続きを読む -
京橋「婆娑羅」
トマトすき焼きの魅力にハマる。
食べ歩きトマトすき焼きには、普通のすき焼きには戻れない楽しさがある。 鍋にオリーブ油をひいてニンニクを炒め、香りが出たら取り出し、トマトと玉ねぎを炒め、割下を注ぎ、牛……
続きを読む -
「いい仕事」の基本
食べ歩き赤阪渡なべ8/2 「いい仕事をしている」 料理を表すときに、よく使われる言葉である。 丁寧な味付けや、手間暇をかけた仕事などに使われることが多……
続きを読む -
白いご飯の誠実
食べ歩き最近、料理の最後に炊き込みご飯が出されることが多い。 それはそれで嬉しいが、米料理がでしゃばると粋ではない。 今までの素晴らしい料理が、流れてしまうからであ……
続きを読む -
徳山鮓に肉が来た。
食べ歩き徳山鮓に肉が来た。 新保さんとともに肉が来た。 遠く岡山県吉備の吉田牧場から南草津を経由したブラウンスイスが、高橋シェフの手によって焼かれていく。 「こん……
続きを読む -
ずるるっる。
食べ歩き徳山寿司の卵は淡黄色をしている。 オレンジ色と違い、命の初動を伝える、切ない色がある。 ところが白いご飯に乗せるとどうだろう。 さっきまでの淡黄色が、少し……
続きを読む