和食
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山への畏怖が
食べ歩き山への畏怖が、小さな足音を響かせている。 里への敬意が、静かに満ちている。 干した稚鮎を揚げて、二日間煮た鮎の卵をのせ、その煮汁を流し、天然の木耳とハタケシ……
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茸への礼儀
食べ歩き山奥の精が破裂した。 吉田牧場のラクレットがかけられた、あかやまとりだけを噛むと、くにゃりと歯の間でもだえ、おびただしい茸の香りが鼻に抜けた。 香りがくんず……
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ここだけの魚料理。
食べ歩き小鯖とルッコラの煎り酒和え、真魚鰹のきしめん造り、熟成明石鯛と香茸、焼きいちじく、太刀魚と玉ねぎのかき揚げ、鱧と一本しめじ、初茸、ほうき茸炊き合わせ、たで酢と焼……
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白金「鮨龍尚」
食べ歩き7月にできたばかりの白金「鮨龍尚」に出かけた。 店主田島 尚徳氏は、「すし通」で学んだ熟成の意味と包丁技を基本に、新たなすし屋の姿を目指している。 人肌で握……
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柳橋で
食べ歩き柳橋で買い物した後千束へ。サバ味噌ぬか漬け定食。うむ。ふりかけも充実していて、ぬか漬けは当然ながらうまく、牛蒡とミョウガのぬか漬けに新たな発見があったりして、……
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典型的な博多の夜の過ごし方。
食べ歩きアラの動物的な脂のたくましさと繊細なうま味に酒を飲み、赤ウニの濃いがのんびりとした甘みに笑い、鉄鍋餃子でイモをやって、長浜ラーメンでしめる。典型的な博多の夜の過……
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出汁巻玉子の
食べ歩き出汁巻玉子のサンドイッチは、攻めてこない。 スクランブルエッグのサンドイッチは、パンに歯がめり込んで、玉子に到達した瞬間、むりむりっと玉子の優しい甘さが攻めて……
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有いち
食べ歩き , 寄稿記事ある日、「インゲンと牛蒡の胡桃和え」を食べた。 地味な皿である。 しかしひとたび食べると、胡桃の香りの高さと品の良さに、顔が崩れた。 胡桃を、……
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このおっさんは
食べ歩きこのおっさんは、一人で不平不満を抱えて何やっているんだろう。 先日都内のミシュラン星つきの和食店に入った。 「淡路のアジと大洗のマコガレイでございます」と言……
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銀座「鮨竹」
女性が握る。
食べ歩きすしは、つけ台の上に、ふわりと着地した。 薄茶色の、赤酢を使った酢飯の上で、マグロの赤身が艶やかに光っている。さあ早く食べろと、誘いかける。 優しくつかんで口……
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