食材
(4797件)-
官能
日記三人が、同時に食べた。 無言。しばし無言。 「笑うしかないね」。同席の彼はそういった。 一週間半前の「コートドール」。「銚子産ノドグロの天火焼き」。……
続きを読む -
しみじみとうまし
日記三田「桃の木」。 香箱蟹老酒漬け雲丹が抱き合う悦楽に始まり、味付けと火の通しの精妙が光る料理15皿。 鴨の醤油煮のしなやかな火の通し、ツブ貝のスープ……
続きを読む -
三田「桃の木」にて
日記アボカドを、心の底から愛していなかったことに気づいた。 様々な食べ方をして「おいしいね」といったりするのだが、真言ではなかった。 果物のようでいて野菜のよう……
続きを読む -
香宮
食べ歩き「香宮」勝手に救済。変わらずレベルが高い。 フォアグラと無花果のアミューズから、焼味盆に始まり、「椒塩鮮石斑」。 清蒸もいいが、揚げてスパイスをつけることに……
続きを読む -
11席だけの焼き肉屋
日記3都内某所にある、11席だけの焼き肉屋。 半年先まで予約が埋まっているという。 恐らく、日本の焼肉屋で、一番ホスピタリティがある。 そして、珍しい希少な肉……
続きを読む -
祇園「千ひろ」
心を澄ます
食べ歩きかぶら蒸しをすくった瞬間、香りが顔を包む。 甘い、いたわるような香りと、ちくりと刺す、野の香り。 大地の豊穣と生の挟持が、香りと味の中に同居している。 一口ご……
続きを読む -
カキフライにかじりついたら
食べ歩き神田須田町「勝漫」。 カキフライにかじりついたら大ぶりな牡蠣が二個あらわれて、ぬめりと汁を滴らせながら光り、「早く食べろ」と叫ぶ。 写真撮っている場……
続きを読む -
鮎は生きていた
日記鮎は生きていた。 頭から齧りつけば、「バリッ」と音が響いて、皮も身も骨も粉々となって砕け、香りを爆発する。 その瞬間、「どうだっ」と鮎に叫ばれた。 鮎が自……
続きを読む -
焼きの天才二人
見た目も焼き方も、大きく変わってはいない。 しかし食べると、まったく違うのである。 「レカン」高良シェフの焼いた鴨肉は、エレガントさと妖艶が入り混じる中……
続きを読む -
熊の脂は新雪だ
日記熊の脂は新雪だ。 純白に輝いて。目を洗う。 鍋に入れれば、ちりちりと縮まり、 甘い記憶だけを残して、溶けていく。 さらり、さらり。 そのはかない溶け具……
続きを読む