割烹
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名古屋「花いち」
唯一無二。
食べ歩き今まで数万軒の店を訪れた。 だがこんな店は、他にない。 すべてにわたって、凛とした気が貫かれて、一分の緩みもない。 それでいて、ご主人と女将さんの心根が……
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元赤坂 懐石 辻留
懐石 辻留 秋
食べ歩き涼しくなり、旅したくなというテーマで、お軸や絵はしつらえていた。 お軸は「古都」。 墨痕鮮やかな、京都への想いが込められた書は、奥村土牛作……
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鳥取「なつ吉」
ハタハタの真実。
食べ歩きハタハタの脂はしぶとい。 鍋にすると、淡泊な印象があるが、その実、旬のハタハタは脂がじっとりと乗っている。 冷たい深海で生き抜く証である。 だがのどぐろや……
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鳥取「なつ吉」
カキフライの真実。
食べ歩きそのカキフライはいけない。 すごくいけない。 岩牡蠣のカキフライである。 普通のカキフライであれば、齧ると牡蠣のエキスがこぼれ出る。 しかしこのカキフライはそ……
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柿澤津八百さん、90歳。
日記やたら僕がかしこまっているのは、この方からお話を聞く機会を得たからである。 柿澤津八百さん、90歳。 2005年に、惜しまれつつ店を閉じられた、新橋「つる寿……
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四谷「たまる」
冬瓜。
食べ歩き「この料理は、すぐにはできない。だから休みの日曜に店で、ずっと目を離さずに炊いています」。 八十手前になるご主人は、そう言って笑った。 突き出しの「冬瓜煮」で……
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乃木坂しん
流れない液体.
食べ歩き「ガラスの器は、流れない液体なんです」。 京都は亀岡のガラス作家杉江智さんは言われた。 おっしゃる通り、杉江さんが作られる器は流麗なる躍動があり、細やかな輝きが……
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六本木「明寂」
丸十の水煮。
食べ歩きそれは不思議な一皿だった。 「丸十の水煮です。出汁は使わず、水と塩だけで炊きました」。 そうご主人は言われた。 まず不思議なのはその丸さである。 よくこんな球……
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ウニに好かれて。
食べ歩きウニに好かれている。 八戸で散々ウニを食べて、東京に戻ったら、寿司屋さんからウニが届いていた。早速、海苔を炙ってウニ丼にしてみた。 しかしこのウニは、デ……
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六本木「明寂」
眠りし野生に火をつけるもの。
食べ歩き「丸揚げです」 すっぽん(丸)の唐揚げである。 ガリッ。カリカリ。 唐揚げをかじれば、痛快な音が響いて、肉に歯がめり込んでいく。 むっちgりした肉体から、滋味……
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