和食
(1201件)-
うま味が増していくヒレ酒
食べ歩き博多「畑瀬」のヒレ酒は、飲む度に、なぜかうま味が増していく。 酒と溶けた、丸く、品のあるうま味がぐんぐん膨らんで、滋味が濃くなっていくのである。 こいつと、……
続きを読む -
今年初めて訪れて
食べ歩き今年初めて訪れて、心震えた3軒の料理店。 〜命の脆弱さと凛々しさを含んだ、無常の味わい〜 鹿児島市「山映」 ・鯛の潮汁、ゴーヤの炒め、雑炊ほか ……
続きを読む -
きれいな脂は、切ない。
食べ歩きそれを舌に乗せると、てれんと舌に横たわり同化するように消えていく。 脂が豊かなのにきれいで、醤油のうま味と丸くなじんで、心を濡らす。 鮪カマの脂のヅケである……
続きを読む -
銀座「岡半」
細雪砂糖。
食べ歩き , ポエム「岡半」のすき焼きは、関西風。 牛脂をなじませ葱を入れ、松坂牛を横たえると、約30㎝の高さより、砂糖をハラハラふりかける。 さながら細雪の如し。 肉によって精……
続きを読む -
これが本当の自然だよ。
食べ歩き愛情込めて飼育される動物は、畜産家の性格に似る。 そう思った。 福留さん親子は、実直で優しいお人柄である。 親子が丹精をかけて育てたサドルバックの豚しゃぶは、……
続きを読む -
有田に営々と
食べ歩き有田に営々と受け継がれる、「おくんち御前」をいただく、貴重な機会を得た。 その日は、朝から晩まで、踊り子さんたちが数十軒の家を回り、舞を舞って、ご馳走をいただ……
続きを読む -
富山という土地の豊穣
食べ歩き静かなお椀だった。 一口。淡い滋味が忍び寄る。 新湊の鱧は、動物的なたくましさを広げ、れんこん餅は、素朴な甘みで心を包む。 その対比を、仲睦まじく感じさせ……
続きを読む -
服部すっぽん
ぷつっ。
食べ歩きぷつっ。 スッポンの卵はかすかに抵抗してつぶれ、命のしずくを舌に滴らせた。 甘い。 いや、甘いという味覚を超えた、抱擁の味わいがある。 舌や上顎を、生命の豊か……
続きを読む -
<タベアルキストという仕事>
食べ歩き<タベアルキストという仕事> 月曜日 夕:渋谷「ゆうじ」 塩焼肉テール茶漬け、しびれ茶碗蒸 夜:青山「クリスタリーヌ」 古典フレンチの会 火曜日 夜:青……
続きを読む -
中谷美紀とキンキの刺身
食べ歩きいつも食べている、あのキンメである。 しかし、あの野暮ったい、じとっと舌にまつわりつく脂がない。 いや脂はのっているのだが、さらりと舌を流れていく。 脂の……
続きを読む