おいしい日記
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それが「Mondo」宮木シェフの料理なのだ。
食べ歩き19:30。 朝9時に絞めたという村さんの寒ボラは、ボラ特有のボケた味の気配が微塵もなく、シャープに舌に切り込んでくる。 うま味が太く、温かい。 口の中で……
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僕は慈愛の海に包まれた。
食べ歩きざぶん。 一口麺を食べた瞬間、僕は慈愛の海に包まれた。 お馴染みのペスカトーレである。 魚の姿はどこにも見えないが、口の中では波がうねっている。 豊穣な……
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白金台「336ebisu」
「336ebisu」
食べ歩き今月もまた、多岐にわたる食事をいただいた。料理人も趙楊さんや斉須シェフ、小野二郎さんといったベテランから「海味」や「陳」。「篠原」や「336ebisu」といっ……
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住宅街に一つ、赤いネオンが灯っている
食べ歩き住宅街に一つ、赤いネオンが灯っている。 大正時代の倉庫を改造したというバーは、今も営んでいた。 もう15年ぶりになるだろうか。 ぶっきらぼうだが根は……
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10年前のことである
食べ歩き10年前のことである。 どこかで食事をした帰りに、ワインでも飲んで行こうかとなり、赤坂の「カナユニ」に寄った。 前の店でさんざん食べて飲んでいたので、もうこ……
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隣の窓口の声が聞こえてきた
日記隣の窓口の声が聞こえてきた。 「え? ここは案内所じゃないの?」 見れば二人のおばあさん。チューリップ帽に小さなリュックと、旅支度姿である。 ……
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味の奥底に、一筋縄ではいかない屈折がある
食べ歩き味の奥底に、一筋縄ではいかない屈折がある。 味は優しい。一口目はまろやかに舌に滑り込む。 しかし一噛み二噛みしていくと、優しいだけではないしたたかな旨味がに……
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苦味の味の分からぬものは
日記苦味の味の分からぬものは甘さも分からない
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古いリモージュの皿を取り出して
日記朝から空が濡れている。 こんな朝だから、古いリモージュの皿を取り出して、サンドイッチを作る。 ニシジマのハムに、パリの本店で充填してもらったマイユのマスター……
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冷たくとも十分にいやらしい
食べ歩き冷たくとも十分にいやらしい。 「パッサージュ53」の黒トリュフのタルトはそれを証明している。 黒い厚切りに包まれた中には、トリュフアイスとトリュフシャン……
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