ポエム
(41件)-
ペルシュウの余韻。
ポエム薄く切られた生ハムは、甘い香りを漂わせ、唇にそっと触れた。 塩気が来た。 熟れた濃い滋味が来た。 しかし尖っていない。 なんと優美な味わいだろう。 うま味が濃……
続きを読む -
角館「じん市」
芍薬という奇跡。
食べ歩き , ポエム水タコを、なんとか柔らかく食べてもらえないか。 角館「じん市」の高橋氏は、切り方を試行錯誤してたどりつき、奥さんが「芍薬造り」と名付けた。 昆布出汁で湯通しし……
続きを読む -
ハムカツと郷愁
ポエム薄いハムカツには郷愁がある。 ハムがどこにいるのかわからない、薄いハムカツほど、恋しくなる。 ハムと名乗りながらソーセージという、名称詐称問題も、愛おしい。 ……
続きを読む -
四谷 「萬屋おかげさん」
おむすび。
食べ歩き , ポエム神崎さんが握ると、おむすびは宙を舞う。 上下に置いた手に、指に、一瞬ついたかと思うと離れ、宙を舞う。 おむすびは、握られているが、握られていない。 踊っている……
続きを読む -
この海と過ごしたなら
日記 , ポエムこの海と過ごしたなら 愛が深くなるだろうか。 死を恐れなくなるだろうか。 朝が近づいてくれるだろうか。 昼空より高く、舞うことができるだろうか。……
続きを読む -
星といれば、寂しくない
日記 , ポエム星といれば、寂しくない
続きを読む -
銀座「日本橋 よし町」閉店
肉団子
食べ歩き , ポエム作り置きをしていない肉団子は、表面はカリッと香ばしく、中はふんわりと柔らかい。 油切れよく、サクサク、ふわふわと舌の上で消えていく。 最初は塩だけで、次は甘酢……
続きを読む -
朝のときめき。
ポエムグレープフルーツを飲むのは、起きぬけに限る。 冷蔵庫で冷やしておいたグレープフルーツを取り出し、絞り器で絞って薄手のグラスに入れ、コクッと飲む。 清々しい香り……
続きを読む -
一つの宇宙が僕の中で回っている
食べ歩き , ポエム一つの宇宙が僕の中で回っている。 レバーは、クリッと歯の間で響き、甘えながらも拒絶するように響いていく。 もう焼酎は何杯目だろうか。 一人小豆色の軟体を箸……
続きを読む -
西麻布「かんだ」移転
自然と誠実に寄り添う。
食べ歩き , ポエム一口飲むと、静寂に包まれた。 二口飲むと、滋養が湧き上がる。 三口飲むと、体の隅々へと染み渡る。 どこまでも清らかで、丸い。 昆布や鰹節、薄口や塩が入っている……
続きを読む