「柚木元」4/24
山菜は苦い。
常識である。
だがもし苦いと感じただけだったら、縄文人は食べていただろうか?
ここ「柚木元」で山菜を食べていて、そう思った.
苦味とはすなわち毒であり、そう感じたら食べない。
しかし「柚木元」の山菜は、苦味の前に香気を感じるのである。
香り高いのではない。
食べた瞬間、口を喉を、鼻腔や食堂を、そして体中の細胞を清めていくような、香気を感じるのである。
新鮮なこともあろう。
飯田という環境もあろう。
ご主人が山菜のことを熟知し、その取り扱いに心を砕いていることもあろう。
とにかく、皿を重ねるごとに、体からみにくい脂や淀んだ血や、汚れた毒素が抜けていく爽快がある。
それは山菜だけではない。
川魚も肉も野菜もまた、澄んで澄んだ、透明なうまみを感じるのであった。
★八寸
沢蟹紹興酒漬け
野蒜酢味噌
山うどのきんぴら
タラの芽なんばん
セリ辛子びたし
こごみ白和え
蓬豆腐と蓬ペースト
八寸だけで山に連れて行かれる。素朴な味わいが心に染みて、酒を呼ぶ。
★筍の玉じめ
卵豆腐になっている分柔らかい。
筍スープになっていく
はかない味わい。筍の繊細を生かす。
★お造り
鯉小さい 腹身。合わせ醤油 大鹿村のやまじお 山椒油 すいば
うっすらとした脂が繊細。
山椒油がいい。
★おやき
千代源豚 行者ニンニク チーズ
★わらびのしのだ巻
淡い感じがいい。
一息つかせてくれる。
★春巻
朝釣ったというアマゴ。
飯蒸しの春巻。骨の揚げ
アマゴの身
おこぎ(山菜)
油キレがよく、アマゴの淡い甘みも生きている
★信州新町の羊
五経産 脂が締まって香りはそんなにない。
肉はしまってしっかりしている。
きれいな味。
脂のきれもいい。
メイヤードレモンのチャツネ
金柑レモン 皮がレモンの味。
★我々が名古屋を出発した頃合いにとったというアスパラ
なかばむら
月の輪熊の脛肉味噌
黄味酢。
思いがありがたく、みずみずしさの中に生きている、
★トマト最中
安曇野の花ワサビの漬物とジュレ、クリームチーズ・
★熊鍋 FB参照
花山椒 天然ミツバ、二輪草
ミツバ 煎茶に似た透き通る香気。
二輪草 苦味もすっきり鼻筋が通る、お酢
★二八そば。天然分葱
若い木の芽の天ぷら。食感も香りもしなやかな木の芽がいい
★春しめじの熊汁
五平餅。
★蕗の薹タルト
マスカルポーネチーズと味噌を加えて甘味を感じやすくした。
中川村のイチゴ、あきふね
香りは蕗の薹なのだが、苦味は淡い。
ホワイトチョコ