大夢7/12

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大夢7/12
1椀 難越し
6月30日の夏越祓(なごしのはらえ)をするみそぎの日にちなんだ煮物椀。半半年間無事に過ごせたことを感謝し、迎え来る厳しい夏を過ごせますようにと祈る。
京都ではこの日に氷に見立てた外郎に、煮小豆をのせた「水無月」という菓子を食べる。椀種は水無月と餅に見事なダツ(ずいき)。茅野輪くぐりに見立てた青ゆず。餅の中にはなんと海水ウニが。どうやって入れたのだろう。
しかし何よりもつゆが清らかで滋味深く、心を包む

2、向附 氷室
氷を張った器の底には水ダコ。冷え冷えになったタコを噛みゆくうちに甘みがにじむ
続いて、薄切りにされたキュウリとスズキ、吸盤。スズキの一枚は氷に落として洗いに。旨味と香りが豊かな、素晴らしい質。吸盤の美味しいこと

3.揚げ物  水無月
たちうおと日本かぼちゃ 別コラムを参照してください

4強肴 苔清水
桃のスープに梅酒ゼリー、秋田のじゅんさい、冬瓜。じゅんさいの大きなこと。桃が梅酒が出会い、桃が微笑んでいる

5焼物 払い
巾着茄子。暑さ払い。茄子がほの甘くトロトロであり、皮は香り高く噛みしめる喜びあり

6飯物 養生
炊きたての酢飯に新生姜を混ぜ、二番出しに追い鰹して炊いた煮穴子を乗せたもの。新生姜の量が見事、穴子の質も最上、香りあり
キュウリとミョウガの浅漬け千切りと鱧。

7水菓子
日向夏ときよみオレンジを交配したどんぐりオレンジにさくらんぼ
8菓子 厄除け粽

9薄茶 別コラムを参照してください