四谷荒木町「大原」 啓蟄。 2023.03.16 食べ歩き , 和食 , 東京 , 葉茎菜 , 貝類 , しる汁物 Tweet 蓋を開けると、春がいた。 霞がかかった春の小山がある。 蛤のしんじょうは、固まる際で固められており、汁を一口飲んだ途端、滋養が体の隅々へと降りていった。 少し焦げ目がつくほどに焼いた、菜の花は、春の強さを表している。 「はぁ」。 「はぁ」。 同席した人たちが漏らす、充足のため息が、静かな店内にこだました。 。