駅弁における箸問題。

食べ歩き ,

「せっかく東京駅に来たんだから、シウマイ弁当買って帰ろうぜ」
東京駅を歩いていたらこんな、20代カップルの会話が聞こえてきた。
女子無言。
「なにお前、シウマイ弁当知らないの?」
女子、うなづく。
「崎陽軒のシウマイ弁当って美味しんだぞ」
なにか、我が子を褒められたようで、嬉しかった。
「祭」に向かったが、もはや新しい弁当はなく、別の売り場に向かう。
そこで買ったのが、まい泉の「ごちそう海苔弁当」1058円である。
東京駅まで来て、まい泉の弁当を買う意味はないのだが、トンカツ会議へのプロ意識が疼いたのか、魔が刺したのか、つい買ってしまった。
まず鮭にソース類がつかぬよう、フライ類を蓋裏に避難させる。
しかるのち食べ始めたのだが、ブロとしての認識の甘さが露呈された。
ウースターソースやタルタルは、海苔下のおかかの佃煮に合わない。
甘いと甘いがぶつかって、くどくなる。
そこで海苔を剥がすと、おかかのかかってない部分があったので、そこでフライ類を受け止めた。
一方しょっぱい鮭は、おかかと合う。
甘いの木耳の甘辛煮も、生姜の辛味が効いているので合う。
日本料理は、よくできているなあ。
最後に苦言を一つ。
こんな面積があるのに、何故箸が短いのか。
大人の男性は食べづらいこと、甚だしい。
西洋のスケールより優れた、「身土尺」という日本人の知恵を勉強し直してほしい。
こわちそう海苔弁当 1058円
ご飯 1おかず 2価格2箸1 特記野菜煮物1ご飯 郷土色か個性点ノスタルジー総計6点>
御飯 (国産米) コロッケ1 エビフライ高野豆腐煮、薩摩芋煮、大根漬、筍煮、味付たらこ キクラゲ生姜炒め、 濃厚ソース、人参煮、おかか佃煮、タルタルソース、 芥子 焼海苔 豚ヒレかつ、