魚介
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日本中から料理人が訪ね
食べ歩き日本中から料理人が訪ね、数多くの杜氏たちが今年の酒の出来を尋ねにやってくる店が、三田にある。 一品目は茶碗蒸しだった。「三年もののスッポンと岩手の松茸です」。……
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私は私。
食べ歩き私は私。 カマスは毅然として言い放つ。 目を見はるほど大きいカマスは、森川さん自らの手によって焼かれ、皿に鎮座している。 口にすれば、ふわっと湯気がたち、……
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神戸「Ca Sento」
食べ歩き明石の赤ウニに、北海道産毛蟹のジュレを乗せ、青柚子が散らしてある。 しかしウニが勝っていない。 恐らく互いの量を精妙に計算しているのだろう。 蟹の甘みをウ……
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脂ののっていない
食べ歩き脂ののっていないイワシを選び、鍋に敷き詰めたら、千鳥酢を20本ほど注いで、静かに煮る。 煮えてしばらくたち、落としぶたをしてイワシを押さえて、千鳥酢を全部捨て……
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「ああ、気持ちがいい」。
食べ歩き「ああ、気持ちがいい」。 口に入れたノドグロは、そう言って微笑んだ。 死して昇天し、人間の手によって加熱され、皿に置かれて、胡瓜とデイルが乗せられる。 ……
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<駅弁勝負 第40a番>第41回
駅弁弁当勝負 第35回 愛媛みかんブリ弁当 1160円 ご飯1 やや水分がない おかず2 価格1適価 箸1 特記も貝煮1 郷土色か個性1点 計7点(特記と郷土色……
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赤坂「アムリット」閉店
生き生きと昇天する。
食べ歩きあまがれい! 鯛、ガシラ、赤足エビ、海苔、コチ、ハリイカ、鱧。 明石浦漁港の魚が、爆ぜる。 宮永シェフの手によって、生き生きと昇天する。 ここは赤坂、闇に潜む路……
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「旬を生かす」とは
食べ歩き切ない。 出始めの蕪は、清楚な甘みを静かに滲ませて、舌の上でくたりと崩れてゆく。 これから甘みを膨らまそうとする、少女のけなげな甘みに、微かに蕪の香がただよ……
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山の卵が海の卵に言う。
食べ歩き「一緒に遊べてよかったね」。山の卵が海の卵に言う。 「よか、よかぁ」。嬉しそうに海の卵は「一緒に遊べてよかったね」。山の卵が海の卵に言う。 「よか、よかぁ」……
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シャクッ。
食べ歩きシャクッ。 半透明な魚の身は、前歯の間で痛快な音を立てながら砕けていった。 初の生「ワラスボ」である。 「エイリアン」などと呼ばれて、本人は心外だろう。 ……
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