果物
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紅玉の魂
食べ歩き , 日記紅玉の、太く、豊かな甘みと柔らかな酸味が溶け合い、微かな苦味が香る。 そこには、大地の逞しさと太陽の大らかさが確かにあって、舌にねろりとしなだれかかるのだ。 ……
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炬燵と蜜柑。
食べ歩きこたつで食べるみかんは、どうしてあんなにおいしいのだろう。 こたつという温かい幸せが、味を押し上げているのだが、ミカンの冷たさとのギャップも、おいしさに関係し……
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イデミ・スギノのクリスマスケーキ。
食べ歩きイデミ・スギノのクリスマスケーキ。 手前が「フィグ・フィグ」。奥のショコラのケーキが「イリウス」。 フィグ・フィグを一削りして舌にのせると、花が開いた。 ……
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柿の本性。
食べ歩き果物は数あれど、柿ほど謙虚な奴はいない。 どの果物より日本人とのつき合いは長いのに、偉そうではない。 料理になっても慎ましい。 柿なますでは、大根や人参に同調……
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旬の歳時記 酢橘8*10
食べ歩き大阪新地で、細うどん「さかえ」に流れ込む。 菊正冷をやりながら、なににしようか思案する。 よし。ざるうどんを頼もう。 「わさびにしますか。酢橘……
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旬の歳時記 巨峰8-10
日記巨峰は夜が似合う。 甘く酸っぱい持ち味のブドウ種の中で、巨峰のそれは、爽やかさというより、舌の奥に訴えかける不思議があって、夜のミステリーが似合うのだ。様……
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柚子な1日
日記目覚めには、天龍村「柚餅子組合」の柚子ジュース。 朝食は、柚子ともろみ味噌を混ぜた、本田農園の「柚子しょんしょん」を白飯にのせて三膳。 昼食は柚子切りそばか……
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梨
梨を食べ始めると、止まらなくなる。 長十郎の、硬く、シャキシャキとした果肉からほとばしる、甘み。 二十世紀の、柔らかい果肉から流れ出る、品のある甘み。 幸……
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紅一点
日記紅一点の出典は中国宗代の詩で、緑の草原に咲くザクロの赤い花を詠ったものであるという。 その花に似て実も、この世のものとは思えぬほどに、鮮烈に赤い。 ……
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旬の歳時記 バナナ
食べ歩き大津の串カツ屋「honobono」のデザートは、メイプルシロップをからませたバナナ串揚げだった。 バナナは火が入ると、甘味に情熱が加わる。 生の鼻に……
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