麻布十番「GEN」

食べ歩き , 日記 ,

奄美大島スモモの花螺李のフレッシュとエキスに、宝山の綾紫を合わせた液体は、口紅のような赤い艶で、僕の唇を誘う。
「私を飲むの? 覚悟はいいいのかい?」一口飲んだカクテルは、尋ねてきた。
スモモは綾紫の奥深い甘みと抱き合って、その甘酸っぱさを濃密にし、妖艶な色香を放つ。
果物の清涼がありながら、背伸びし、無理をしても、超えられない色気を同時に醸している。
胸が高まった。
「あたしの良さをわかるかい?」と、流し目で聞き、自身の成熟を試される。
エッチだ。
麻布十番「GEN」