果物
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旬の歳時記 バナナ
食べ歩き大津の串カツ屋「honobono」のデザートは、メイプルシロップをからませたバナナ串揚げだった。 バナナは火が入ると、甘味に情熱が加わる。 生の鼻に……
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不老不死の薬。
食べ歩きハスカップは、北海道人でもあまり見たことのない果物だという。 生のままだと溶け出し、流通が難しいからだ。 味も、ケーキやジャムでしか知らない。 だが札幌の店で……
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桃
食べ歩き手にずっしりと重い桃から、気品のある甘い香りが漂って、よだれが出る。 たまらずむっちりと張ったお尻に齧りつく。 その瞬間、果汁は口から溢れ、顎を伝い、滝とな……
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甘味処「花」の氷杏
食べ歩き夏が近づくと、神楽坂に足が向く。 甘味処「花」の氷杏を食べるためだ。 使われるのは缶詰ではなく、吟味したカリフォルニア産の干し杏を、弱火で丹念に煮込……
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さくらんぼの表。
さくらんぼは、山形の箱入り娘だけに、上品でしおらしい。 高嶺の花で、美人で、高価なのに、気取らず、果物屋の店先で楚々としている。 そこが愛おしい。 食べる時は……
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イチジクの不思議。
食べ歩きいちじくは、不思議だ。 味も香りも歯応えも大人しいが、奥底にしみじみとしたうまさがある。 そこが魅力なのか、日本料理で多用される。 料理では、ゴマとの意外な相……
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マンゴーとの付き合い方。
食べ歩き大江健三郎の『「雨の木」の首吊り男』で、マンゴーの食べ方を学んだ。 横に切って種を取り、スプーンですくったりはしない。 先端から皮を少しずつ剥いでは、あらわにな……
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メロンは食べ飽きた。
食べ歩き世の中に、「メロンは食べ飽きた」という人はいるのだろうか。 「メロンを切らしたことがないです」という人がいるのだろうか。 必ずどこかにいるに違いない。 そうな……
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枇杷。
日記「私、頬っぺたに水のこぼれるような枇杷が食べてみたい」。 林芙美子「松葉牡丹」の一節である。 戦前の日本人にとって、枇杷がいかに魅力的であったのか。 今では、水……
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スモモ
日記スモモの血液型は、AB型である。 血液のない植物にも、人間の血液中にある型物質があって、同じ血液型反応があるという。 AB型か。 でもクールで……
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