和食
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サワラと交わす、情。
食べ歩きサワラに舌を感じた。 醤油主体の地に和えられた刺身が、横たわっている。 上には、カラシが少し。 繊細なサワラには、この地ではきつすぎないか。 ……
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名古屋「手挽きそば一心」
不毛の地に名店。
食べ歩き「茶色ばかりですが、なにか?」 名古屋駅のうまいもん通りのポスターには、そう書かれていた。 煮込みうどん、味噌カツ、エビフライ、ヨコイのスパ、や小倉トースト、……
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名古屋「吉い」
松茸に埋まる。
食べ歩きあなたは、松茸に埋まったことがあるか? 吉井さんは、蒸し器から大きな壺を取り出した。 壺の蓋の縁には、厳重に紙が張り巡らされている。 その目張りを剥がし、蓋を取……
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宮城県 遠野「とおのや 要」
朴訥な料理。
食べ歩きとおのや 要9/11 朴訥な料理。 自然とは雄弁ではない。 ただそこにある。 その真理が体にゆっくりと落ちていく。 目を瞑り、その幸せを噛……
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代々木「正一」
<会いたくなった時にあなたはいない> 「正一」
食べ歩き<会いたくなった時にあなたはいない> 今ふと「正一」の料理が食べたくなった。 コロナで思うのは、あの人に会いたいという気持ちが強くなったことである。 あの料理……
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赤坂「辻留」
湯葉と米の甘美な逢瀬
食べ歩きご飯は湯葉に甘え、湯葉は優しく微笑みを返す。 そおっとすくって、口に運ぶ。 とろん。てれん。 湯葉が甘く溶けていく。 その慈悲深いあまみがご飯の顔を、柔和にさ……
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宮城県「とおのや要」
朝起きると、竃から煙が上がっていた。
食べ歩き世界中で朝食を食べた。 でもここは、トップ3に入るかもしれない。 朝起きると、竃から煙が上がっていた。 何を焼いているのだろう。 凛とした空気が流れる食卓に、朝……
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宮城県「とおのや要」
他のキノコより別に偉くないんだよ。
食べ歩き「昔まだ松茸が特別なもんじゃなかった頃、おばあちゃんたちは松茸を適当にちぎって、どっさりと味噌汁に入れていました。 僕も子供の頃、そんな味噌汁を、ざくざくとし……
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金沢「片折」
〜切るという仕事〜第三弾 「片折」青バイ貝
食べ歩き〜切るという仕事〜第三弾 「わたしのすべてを見て、味わって」。 青バイ貝は、そう囁く。 「片折」での二つ目のお造りは、青バイ貝であった。 通常は横に切るが、片折……
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富山県岩瀬「ふじ居」
去り行く夏の切なさと、迎える秋の豊かさ。
去り行く夏の切なさと、迎える秋の豊かさへの狭間の勢いがあった。 それはスリルを伴って、心を焦らす。 時期時期のものをてらいなく、素直に表す。 誠実な藤井さんの……
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