和食
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京都「浜作新本店」
割という名の芸術
食べ歩き目の前に鯛のお造りがある。 皮を引いた後がほんのりと銀色がかっているのは、冬の脂が乗った鯛の特徴だという。 恥じらいで頬を染めたような皮下の赤と、白い肉体の対比……
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金沢「片折」
煮物椀三題 その三
食べ歩き煮物椀三題 その三 ギシッ。 歯を入れた瞬間、そんな音が響くかのような肉体だった。 今朝獲れたばかりだという、アンコウを焼いて入れたお椀である。 そこには、あん……
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大阪「もめん」
煮物椀三題 その二
食べ歩き煮物椀三題 その二 1月のお椀は、雑煮だった。 たいかぶらの雑煮である。 お汁を一口いただく。 いつもより淡い。 鯛の質と大きさからだろうか、鰹節が遠くにいる。……
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元赤坂「辻留」
煮物椀三題 その一
食べ歩き煮物椀三題 その一 一月は、「辻留のお正月」と題して、祝いの料理が出される。 煮物椀も、雑煮である。 裏千家のお初釜で供される雑煮と、同じ仕立てだという。 つゆ……
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四谷「大はら」
「ありがとう」。
食べ歩きその饅頭は、唇に優しく触れると、はらりと舞い散った。 はかない。 はかないが、百合根が持つ優美な甘みが次第に膨らんで、心を温める。 中から、煮穴子が顔を出した……
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金沢「片折」1/26
金沢の冬。
食べ歩き片折 ★うずみ豆腐 冷え切った体と心が、ゆるりと弛緩していく。 「ありがとう」。 ★ブリ きれいなすっきりとした脂 ★煮物椀 アンコウと加賀レンコ……
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金沢「「片折」
食べていいよ
食べ歩き黒漆器の中で、ご飯が湯気を燻らせている。 「食べていいよ」と、微笑みながら、囁く。 箸でそっとすくって、口に運ぶと、米は舌の上で、すくっと背を伸ばした。 手を……
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浅草「並木薮」
天ぬきで飲む酒は、永遠を運んでくる。
食べ歩き天抜きが運ばれたらまずは、熱い汁をすこうし飲み、燗酒をすする。 熱い汁とぬるい酒が抱擁し、心を溶きほぐす。 次に、汁が染みたかき揚げを、ひとかじり。 すかさず燗……
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渋谷「カツオ食堂」
かつおちゃん
食べ歩き「もう5年間も毎日削っていたので、筋肉がついちゃいました」。 そう言って、かつおちゃんは笑われた。 鰹節をごはんにかけた、いわゆるねこまんまの素晴らしさを知っ……
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カレーうどんご飯のお作法
食べ歩きカレーうどんは、食べ方のバリエーションが少ない。 そのまますするか、レンゲにスープとうどんを数本入れてすするか、うどんをすすった後からすかさずスープを飲むかで……
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