魚介
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御徒町「本家ぽん多」
バターと醤油をまとった蛤のジュースが、口の中で爆発する。
食べ歩きふっくらと太った蛤が、茶色に染まって、手招きする。 「おいしいよ」と、囁きかける。 食べようとすれば、醤油とバターが入り混じった香ばしさが顔を包み、もう食べる……
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胃袋をつかむ胃袋たち
食べ歩き「子供の頃はね。泣きよったらブリ食わすぞいわれてね。そんくらい、安く、しょっちゅう食べてたんや」。 田中鮮魚店の主人田中さんは、そう言って笑われた。 ……
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「うまいっ」。
日記「うまいっ」。朝市場の片隅で、一人が叫ぶ。 質素なアルミの器からスープを飲んだ途端、叫んだのである。 朝食はホテルではとらない。 東南アジアに行ったら、な……
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マンダレー最初の夕食は
日記マンダレー最初の夕食は、35th通りにある「Daung Lann Gyi」に向かう。 Traditional RoyalFoodとある様に、昔王族が円形のちゃ……
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なぜこんな店が東京にないのだろう
食べ歩き8371番目の夜だった。 35年間営まれてきた店は、閑静な住宅街の中で灯りを落とし、ひっそりと佇んでいる。 「いらっしゃいませ」。いつものように……
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それは、人間が触れてはいけない甘みだった
日記それは、人間が触れてはいけない甘みだった。 どこまでも気高く、凛々しい甘みである。 凍土の下から掘り出された人参は、揚げる寸前に泥を拭い、洗われ、切られる。……
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アジアベスト50最優秀女性シェフ、ミシュラン一つ星バンコク「Paste」
食べ歩きアジアベスト50最優秀女性シェフ、ミシュラン一つ星バンコク「Paste」のテイスティングメニュー(290バーツ!)の料理。 1アミューズ・ミャンバトゥの再構築……
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〜恋の度量〜
日記〜恋の度量〜 それは、たまらなくエレガントで、穏やかに甘い。 噛んだ瞬間に、シコッと小さな音がして、歯は白い肢体に包まれていく。 その時、地平線……
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明石と高良シェフ
舌ビラメが、歯と歯の間で爆ぜる。 バターのコクと共に高みに登っていこうとする勢いがある。 今まで食べた、舌平目のムニエルの中で間違いなく、いや、飛び抜けてう……
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個性とはなんだろうか?
日記個性とはなんだろうか? 僕が個性という言葉を使うときは、独創的な、従来にはないスタイルの料理を表す時が多い。 しかし個性とはどういうものだろうか? 恵……
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