近畿
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丹波篠山のイノシシは
日記丹波篠山のイノシシは、脂が凛々しかった。 きめ細かく締まった脂には、溶ける喜びの前に噛む喜びがあって、それがますますコーフンさせるのだな。 味噌の塩梅も……
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50年間使い込まれたという鍋
食べ歩き50年間使い込まれたという鍋は、味わいを丸くする魔力を持っていた。 すっぽんの勇壮な脂やコラーゲンと生姜や醤油、酒が溶け込んだ汁は、一口すするたびに顔を輝か……
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汚れなき天然という真理
日記汚れなき天然という真理がもし存在するなら、このスッポンのことをさすのではないだろうか。 ここのスッッポンには、淀みが一切ない。 刺身も生肝も、水で割った……
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神戸南京町の
食べ歩き , 日記神戸南京町の老祥記に入ると、小学低学年の男の子が二人、お母さんと豚まんをたべていた。 おいしいのだろう。おかわりを続けて、9個も食べている。 そこで教訓……
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悩みに悩んだあげく
食べ歩き悩みに悩んだあげく、雷鳥一羽をもらうことにした。 「では前菜を軽くしてください。お任せします」。 「はい。かしこまりました」。 やがて出されたのが、モンサ……
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日本中から料理人が訪ね
食べ歩き日本中から料理人が訪ね、数多くの杜氏たちが今年の酒の出来を尋ねにやってくる店が、三田にある。 一品目は茶碗蒸しだった。「三年もののスッポンと岩手の松茸です」。……
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お菓子は夢を見るためにある。
食べ歩きお菓子は夢を見るためにある。 現実から一時だけ離れる。 大地から、一瞬だけ宙に浮く。 そのためにある。 ここにはその扉がある。 一歩踏み出せば、誰……
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旅は続く
食べ歩き , 日記無謀な移動の連続である。 9月は6日間しか東京にいなかった。 23.4軽井沢で講演。25京都から神戸、26.7有田 28東京戻り 取材、打ち合わせ会食 29……
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神戸「Ca Sento」
食べ歩き明石の赤ウニに、北海道産毛蟹のジュレを乗せ、青柚子が散らしてある。 しかしウニが勝っていない。 恐らく互いの量を精妙に計算しているのだろう。 蟹の甘みをウ……
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「ああ、気持ちがいい」。
食べ歩き「ああ、気持ちがいい」。 口に入れたノドグロは、そう言って微笑んだ。 死して昇天し、人間の手によって加熱され、皿に置かれて、胡瓜とデイルが乗せられる。 ……
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