北陸
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春とは、そんなものかもしれない。
食べ歩き春が、揺らいでいた。 ふくらみのある豊かなお汁を一口。 薄豆豆富を崩し、炙った甘エビを齧り、合間にふきのとうをいただく。 豆富を舌でつぶせば、ゆっくり……
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金沢「片折」3/23
食べ歩き金沢「片折」3/23 ★新湊のいわしと肝のソース せんな(葉わさび)、根三ツ葉、つくし。 脂がのった鰯の力、肝の綺麗さ ……
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<蓋を開けると、そこは雪国だった。>
食べ歩き<蓋を開けると、そこは雪国だった。> おかゆが、静かに降り積もっている。 匙をおかゆの中に差し込み、ゆっくりと持ち上げる。 すると、艶めかしく……
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体液と同化していく
食べ歩きなんてことだろう。 噛んだ瞬間に、アワビと自分の舌が同時に溶けていく気がした。 もはや柔らかいという表現では届かない、しなやかさがある。 歯が、そのい……
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うなぎゅう
食べ歩き“うなきゅう“ならぬ、”うなぎゅう“である。 片面だけ焼かれた牛肉の中には、うなぎの炭火焼とスミイカのパエリャが隠れていた。 こうした旨味が強いもの同士……
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〈いけないことは蜜の味〉
食べ歩き〈いけないことは蜜の味〉 二晩続けて、いけないことをした。 犯行時間は、一晩目が深夜一時すぎ、二晩目が24時である。 まず一晩目、金沢のバーを出た一行は、……
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ええ加減にせえよ。
日記ええ加減にせえよ。ゼニにもなりもせんことしよって。 ゼニに体張ろういうのが、どこが悪いんじゃい。 わしらうまいもん食うてよ、マブいスケ抱くために生まれてきと……
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里芋の煮っころがし
たぶん、いいね! は、少ないだろうなあ。 里芋の煮っころがしである。 コースが2万円の割烹で、最後に出された料理がこれだった。 野菜の焚き物を、単体で出す……
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熊の心臓
食べ歩き熊の心臓をたべた。 ソテーである。 他の動物の心臓とおなじように、シコっとした食感だか、それより柔らかく、シコッとクニュの間くらいの、歯応えといった……
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安寧
食べ歩き鹿の刺身を食べた。 いや正確に言えば、鹿ヒレ肉のタタキである。 歯をそっと入れると、しなやかな筋肉に包まれる。 噛むというより、ふんわり、むに……
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