おいしい日記
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浜松「幸羽」にて
幸福な鶏。
食べ歩き最も驚かされたのが、レバーと背肝だった。 口にしたまま、一体何が起こったのか、戸惑いながら、酔いしれる。 レバーは、みずみずしくふわりと舌の上で崩れながら、……
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山形「そね田」
二番丁をマグマで迎え撃つ。
食べ歩き「はい、二番丁!」。 「はい、もうせん」。 謎の言葉と同時に、串焼きが置かれる。 「マグマいっぱい」。 さらに隣の客が謎注文をした。 ここは山形、「焼鳥そね……
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オマール海老
食べ歩き「オマールって、爪のところがおいしいのよねぇ」。 テレビ番組「料理天国」で、辻調小川シェフが作る料理を見ながら、芳村真理が嬉しそうに話を突っ込んだ……
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浅草「巴蜀」
ウサギ美味し。
食べ歩き趙楊さんと四川の成都に行った時、趙楊さんのお姉さんから「これ私の大好物、ホテルに戻ったら食べてね」と、小さな包みをもらった。 部屋に戻り、なんだろう?と、包み……
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白金「yama」
贅沢身に染みる。
食べ歩き焼いた万願寺唐辛子とフィレンツェ茄子を煮出したスープである。 「ああ」。 一口飲んで、皆が嗚咽を漏らす 青唐辛子の青い香りと焼きナスの香りが溶け込んだ茶色の……
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東京駅「南国酒家」
あんかけ焼きそばに目がない。
食べ歩き無類の焼きそば好きである。 なかんずく、ソース焼きそばや香港焼きそばより、あんかけ焼きそばには目がない。 チャーハンや湯麺を食べようと、中国料理店に入っても、……
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静岡「成生
アジ。鯵。あじ。
食べ歩き「手前が今からお出しするもので、こちらが夜にお出しするものです」。 そう言って2匹のアジが並べられた。 堂々たる見事な体躯のアジである。 それだけではない。……
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新橋「てんぷら あらたみかわ」
青年の天ぷら。
食べ歩き出来て一ヶ月も満たない天ぷら屋である。 「まだバタバタしていて、緊張の連続です」。 37歳の天ぷら職人は、そう言って初々しく笑われた。 しかし、穴子は加熱の……
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麻布台ヒルズ「デプス ブリアンツァ
キューカンバーサンド。
食べ歩きキューカンバーサンドが好物である。 キュウリとバター少しのマヨネーズに薄切りパンの組み合わせが,たまらなく愛おしい。 今までいただいたものでは,以前銀座三越……
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六本木「KOBAYASHI」
春巻の優美。
食べ歩き巻いてあるのに巻いていない。 巻いてないのに巻かれている。 バリンッ。 春巻をかじると,上にふわりと巻かれた皮が,威勢のいい音を立て、弾けた。 そのまま歯は……
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