大塚「伊勢元」

55年続く大塚の焼トン屋

「一週間に一回来られる方ですが、もう40年も通ってきてくださる86歳の常連の方がいます」
55年続く大塚の焼トン屋「伊勢元」の3代目は、そう話された。
大塚で55年やられている店である。
その焼きトンは、一本110円だが、一串一串が普通より大きい。
「先代に受け継ぐときに言われました。うちはお酒でお金いただいているのだから、料理て儲けるなと」。
だから安い。
肴の最高値段は680円のビンビン焼である。長芋8山芋2白だし
お酒で儲けるからって焼酎ハイボール380円じゃないですか。
そのボールが素晴らしい。
特別な強炭酸を使っているので、泡が細かく強い。しかもいつまでもグラスの底から立ち上って来る。
ボール界のシャンパンである。
肴も焼トンだけでない。
ピクルスが効いたポテサラ。長芋と山芋を合わせたビンビン焼や、ウィンナー目玉焼き、レバニラなど、工夫を加えた料理が誘惑する。
うむ。これはたまらない。
1人カウンターに座って、延々とボールを飲んで酔っ払いたいなあ。
ポテサラピクルス入り 半潰れ