涙豆 豆湯飯 枝豆豆腐

食べ歩き ,

豆部部長伊藤くん
最近の部活動3件を,報告させていただきます。
① まずは春といえば、涙豆ですね。
豆は幼児が一番おいしいことを,スペインバスクの人はよく知っていて、この時期エンドウ豆の若芽をよく食べます。
神戸の「bb9」でも、涙豆が出されました。
しかしそこは薪焼の店です。
燻製香をほんのりまとわせて、炙った鞘をソースに仕立てあります。
つたない甘みと煙の荒い香りという,本来相反するものが同居して、心をかき乱すのでした。
② 次は中国料理です。
「豆湯飯」という四川料理で、エンドウ豆のおじやでした。
口にすると,米の甘みの中から、豆の優しい甘みが顔を出し,やがて両者が一体化して、喉に落ちていく
豆のざらっと食感ととろりとなった米の食感の、出会いが丸い。
なんとも慈愛を深く感じる料理でした。
3 次は日本料理です。
今の時期は、夏越の祓といっても、これから迎える厳しい夏を無事に過ごせるよう、茅の輪くぐりや水無月というあずきと寒天の三角形の菓子を食べる風習が、京都にあります。
鎌倉『北じま」では、その菓子、水無月に見立てた枝豆豆腐が運ばれました。
たべれば、枝豆の青々しい香りが口を満たし、そのまま目を閉じれば、枝豆畑で茹でたての枝豆を噛んでいる自分が浮かんできます。
豆はえらい!
いずれも、豆料理の奥深さと永遠の可能性を感じる料理でした。