東京とんかつ会議 203田原町「とんかつじゆうろく」 ロースカツ定食 2300円

東京とんかつ会議 203田原町「とんかつじゆうろく」 ロースカツ定食 2300円
【肉3 衣2油3 キャベツ 3ごはん3味噌汁 2 お新香3ソース 3特記エビフライ合計24点】各項目3点満点特記1点総計25点満点
 
浅草の名酒亭「じゆうろく」が始めたとんかつ屋である。この「じゆうろく」は、肴のおいしさで知られ蕎麦屋であるが、実はとんかつもおいしい。私も一度伺った時に、トンカツが大好きだというご主人が揚げたトンカツを食べ、玄人はだしならぬとんかつ屋はだしの、優れたトンカツを出され、驚いたことがある。そしてついに専門店を出したようである。
粗めのパン粉まとって揚げられた肉は、きめ細かく、噛む喜びがあり、脂が甘い香りを放つ。揚げ油は、ラードとコーン油のブレンドで、ほんのりと漂う、甘い香りがいい。当日は折爪三元豚というブランド豚だった。
上面の衣はサクッと揚がっているが、下面が湿気てしまっている。もう少し寝かせてから切れば、より良いとんかつになるだろう。
脇役陣では羽釜で炊かれるご飯がいい。甘く香り、もっちりとして、幸せを呼ぶ。秋田の幸せこまち、特別栽培米であった。
その他、なんとも上品な自家製ソース、粗めだがみずみずしく甘いキャベツ、紫蘇と大根のお新香と柴漬、赤だしのなめこ味噌汁と、申し分のない役者たちが脇を固める。
キャベツの上に乗るパセリが、イタリアンパセリというのも、心憎い。土日限定の特大エビフライも、エビ本来の甘みがあって、上出来のタルタルソースとともに頬張るのが楽しい。
蕎麦屋が営むだけあつて、つまみとなる小鉢料理も各種あり、かつ前で一杯やってからカツを食べるという過ごし方もいいだろう。
河田氏
肉3、衣2、油3、キャベツ3、ソース2、御飯3、お新香3、味噌汁2、特記 なし 計21点
山本氏
【肉3 衣2油3 キャベツ 3ごはん3味噌汁 2 お新香3ソース 3特記エビフライ合計24点】