彼女の料理が好きだ。
フクスマで生まれ育った彼女は、小さい頃から食べることが好きで好きで、料理に関わる仕事に就きたい。
そう思っていた。
やがて、とうきょうのスープを作って提供する会社に入社すると、すくすく才能を伸ばし、商品開発で活躍し、やがて「スープの女王」と呼ばれるようになった。
僕が出会ったのは、今から25年末前以上だろうか。
両手にかかえたフクスマ餃子を差し出す彼女の表情を見て、なんて嬉しそうな顔をする人なんだろうと思った記憶がある。
今は独立しで、多方面で活躍されている。
彼女の料理が好きなのは、ただおいしいからだけではない。
技術やセンスに優れ、世界各国の料理に精通しているのに、「利己」がない。
どうです、自分の料理は美味しいでしょうとか、技や知識をひけらかすこともなく、ただただおいしものが食べたい。おいしい料理を好きな人と共有したいという、「利他」に満ちているからである。
今回はそんな彼女が、「サカエヤブラス」で、様似ボークを使って、世界各国の料理を作った。
一つ一つの料理を説明する時の、楽しいそな表情にお腹がすく。
あのフクスマ餃子を持った、表情を思い出した。
そして料理はいずれも、各国のレシピや調味料を駆使しながらも、もっとおいしくなる方法があるべと工夫した、彼女独自の料理になっていた。
ああ。おいしかったです。
あっちゃん。
MENUや
ラオス
挽きたてミンチのラープ
400g
中国
酸白菜の水餃子
シンガポール
薬膳肉骨茶
韓国
皮付き豚のポッサム
メキシコ
ローストポーク2種のサルサ
ソースアンチョ
ポルトガル
豚と浅利のアレンテージョ風
台湾
自家製ラードの油飯
柴麻湯園