潔い。
エビも出ない。イカも出ない。穴子も出ない。
天ぷら屋でこの三つの種が出ないのは、珍しいだろう。
地元の種だけで勝負しようという心構えが心地よい。
最初は白エビだった。
しかし天ぷらではない。
海苔を揚げた上に、殻からとった出汁をかけた生の白えびを乗せ、ふりゆずしてある。
食べれば、白エビがねっとり甘くしなだれてくる。
次のキスは、小ぶりだが、丸い甘みがこぼれ出る。
こいつは塩がいいだろう。
★蕗の薹。一噛みで春が弾ける。
開いたガクは味が浅く、中心は、苦味が濃いが微かな甘みもある。
★筍。木の芽を一本噛ませて揚げているのが憎い。
幼きあまみが滲み出る。
★スズキ ほんのり磯香があるが、品のある甘みである。
★舞茸、これは天つゆがいい。
つゆの味わいが舞茸の旨味と相乗して濃密感が増す。
★ほうぼう、立派である。こいつも天つゆで。
奥底に甘みあり
★雁足(がんそく)。こごみに似ているが味は異なる。
苦味は頭の方に少しあり、全体に滑らかで、噛めばぬめりがあり。
アスパラガス香がする。
★真ふぐ白子 シソ
熱々を噛めば、とろりと精が流れ出ていやらしい。
天つゆに少しだけレモン絞って食べるといい。
★人参。すごい。
これを揚げ物の最後に持ってきた意味がわかる。
最近失われつつある人参らしい香りが爆発し、甘いが、ボケた甘みではない。
しぶとい、根性がありながら素朴な甘みが、緩々と広がるのであった。
追加でアスパラガスとホタルイカを頼む。
ホタルイカは、まだうごめいている活きである。
眼を取り、三匹をしそで巻き、梅肉を垂らす。
切り口が可愛いい。
アスパラは根元を切り、その次の部分は皮をかつらむきにして生で、そして残りは揚げる。
生は、生のとうもろこし的みずみずしさと香りがあるが、やはり揚げた方がうまい。
締めは天ばらをお願いした。
ご飯に塩とワサビ、胡麻を振り、芝海老と三つ葉のかき揚げを乗せて崩し混ぜる。
ご飯の食感に足が出て、それとエビの食感の対比が楽しい。
懐紙を敷かずに陶器皿の上に天ぷらを置くのは、兄弟子譲り。
季節を変えて、また行きたくなった。
エビも出ない。イカも出ない。穴子も出ない。
天ぷら屋でこの三つの種が出ないのは、珍しいだろう。
地元の種だけで勝負しようという心構えが心地よい。
最初は白エビだった。
しかし天ぷらではない。
海苔を揚げた上に、殻からとった出汁をかけた生の白えびを乗せ、ふりゆずしてある。
食べれば、白エビがねっとり甘くしなだれてくる。
次のキスは、小ぶりだが、丸い甘みがこぼれ出る。
こいつは塩がいいだろう。
★蕗の薹。一噛みで春が弾ける。
開いたガクは味が浅く、中心は、苦味が濃いが微かな甘みもある。
★筍。木の芽を一本噛ませて揚げているのが憎い。
幼きあまみが滲み出る。
★スズキ ほんのり磯香があるが、品のある甘みである。
★舞茸、これは天つゆがいい。
つゆの味わいが舞茸の旨味と相乗して濃密感が増す。
★ほうぼう、立派である。こいつも天つゆで。
奥底に甘みあり
★雁足(がんそく)。こごみに似ているが味は異なる。
苦味は頭の方に少しあり、全体に滑らかで、噛めばぬめりがあり。
アスパラガス香がする。
★真ふぐ白子 シソ
熱々を噛めば、とろりと精が流れ出ていやらしい。
天つゆに少しだけレモン絞って食べるといい。
★人参。すごい。
これを揚げ物の最後に持ってきた意味がわかる。
最近失われつつある人参らしい香りが爆発し、甘いが、ボケた甘みではない。
しぶとい、根性がありながら素朴な甘みが、緩々と広がるのであった。
追加でアスパラガスとホタルイカを頼む。
ホタルイカは、まだうごめいている活きである。
眼を取り、三匹をしそで巻き、梅肉を垂らす。
切り口が可愛いい。
アスパラは根元を切り、その次の部分は皮をかつらむきにして生で、そして残りは揚げる。
生は、生のとうもろこし的みずみずしさと香りがあるが、やはり揚げた方がうまい。
締めは天ばらをお願いした。
ご飯に塩とワサビ、胡麻を振り、芝海老と三つ葉のかき揚げを乗せて崩し混ぜる。
ご飯の食感に足が出て、それとエビの食感の対比が楽しい。
懐紙を敷かずに陶器皿の上に天ぷらを置くのは、兄弟子譲り。
季節を変えて、また行きたくなった。
潔い。
エビも出ない。イカも出ない。穴子も出ない。
天ぷら屋でこの三つの種が出ないのは、珍しいだろう。
地元の種だけで勝負しようという心構えが心地よい。
最初は白エビだった。
しかし天ぷらではない。
海苔を揚げた上に、殻からとった出汁をかけた生の白えびを乗せ、ふりゆずしてある。
食べれば、白エビがねっとり甘くしなだれてくる。
次のキスは、小ぶりだが、丸い甘みがこぼれ出る。
こいつは塩がいいだろう。
★蕗の薹。一噛みで春が弾ける。
開いたガクは味が浅く、中心は、苦味が濃いが微かな甘みもある。
★筍。木の芽を一本噛ませて揚げているのが憎い。
幼きあまみが滲み出る。
★スズキ ほんのり磯香があるが、品のある甘みである。
★舞茸、これは天つゆがいい。
つゆの味わいが舞茸の旨味と相乗して濃密感が増す。
★ほうぼう、立派である。こいつも天つゆで。
奥底に甘みあり
★雁足(がんそく)。こごみに似ているが味は異なる。
苦味は頭の方に少しあり、全体に滑らかで、噛めばぬめりがあり。
アスパラガス香がする。
★真ふぐ白子 シソ
熱々を噛めば、とろりと精が流れ出ていやらしい。
天つゆに少しだけレモン絞って食べるといい。
★人参。すごい。
これを揚げ物の最後に持ってきた意味がわかる。
最近失われつつある人参らしい香りが爆発し、甘いが、ボケた甘みではない。
しぶとい、根性がありながら素朴な甘みが、緩々と広がるのであった。
追加でアスパラガスとホタルイカを頼む。
ホタルイカは、まだうごめいている活きである。
眼を取り、三匹をしそで巻き、梅肉を垂らす。
切り口が可愛いい。
アスパラは根元を切り、その次の部分は皮をかつらむきにして生で、そして残りは揚げる。
生は、生のとうもろこし的みずみずしさと香りがあるが、やはり揚げた方がうまい。
締めは天ばらをお願いした。
ご飯に塩とワサビ、胡麻を振り、芝海老と三つ葉のかき揚げを乗せて崩し混ぜる。
ご飯の食感に足が出て、それとエビの食感の対比が楽しい。
懐紙を敷かずに陶器皿の上に天ぷらを置くのは、兄弟子譲り。
季節を変えて、また行きたくなった。