このパスタは世界を救うかもしれない。

日記 ,

このパスタは世界を救うかもしれない。
ことに、世界中から最高のオーガニック食品を集めた「ホールフーズ」の豆で作ったパスタを食べたことがある人なら、なおさらそう思うだろう。
あのグズグズ、ネチャネチャの悲しさといったらない。
人は、健康にいいからといって、環境に優しいからといって、まずいものは食べたくない。
だがこれも同じ豆のパスタである。
薄皮も含む黄えんどう豆だけで作ったパスタだという。
それがどれほど人間の体に、よきことか。
だが麺にするのは、どれほど難しきことか。
ニンニクと唐辛子の香りを移したオリーブ油で、さっとカブと伏見唐辛子を炒めたものに、茹で汁を多めに入れ、パスタを和えた。
皿に盛ってからオリーブ油をかけ、再度あえて食べた(麺同士がくっつきやすいため)
ああ、なんということだろう。
あのホールフーズのものとは別次元である。
麺がもちもちと、楽しく歯の間で弾むではないか。
乾燥パスタより若干ラーメンの麺寄りの食感で、麺自体がほんのりと甘い。
どんな独自製法かはわからぬが、これは革命である。
『麺を噛むことが喜びに繋がるパスタ』である。
イタリア料理もいいが、このもちもちは、ナポリタンがたまらなくなりそうだな。
その時は、もっと太麺も開発してほしいな。
煮干しバターもあうだろうな。
食べ終わる寸前、これは両面焼きそばも美味いだろうと両面黄もごま油でやってみた。
ハハハハ。
うまいじゃないか。
普通の中華麺より根性があって、表面のカリッと中のもっちりが交互に歯の間で響いて、楽しいったらない。
しかしこの麺の良さはこれだけではなかった。
茹で汁が美味しいのである。
豆の優しい甘みが溶け出して、なんとも穏やかな気分にさせるのである。
そこで先ほどのカブの残った葉っぱを刻み、台所にあったトマト缶の残りを少し入れてみた。
うーん、なんとも柔らかい味のトマトスープではないか。
しかも無駄が一切ない。
廃棄することなく豆の全部を使ったパスタは、料理も無駄を出さないのであった。
惜しむらくは、まだ生産数が少なく、手に入りにくいということだけである。
おそるべし「ZENEB NOODLE」、世界を救え。