お値打ち。

食べ歩き ,

握りの中盤で赤身が出された。
2回シャリ切りしているのだろう。
ほんの少しだけ酢飯の温度が上がっている。
赤みはそれによって、鉄分の香りが立ち、酢飯と馴染む。
次の筋ハガシもいい。
軽く漬けにしたサワラや、立派なクルマエビも良かった。
そしてなにより嬉しいのは、こうした握り10種類と、料理6種類のコースに、お酒込みで、16500円という値段である。
ウニとマグロ以外は、豊洲を通さず、生産者と直にやっているというが、それにしても今の東京では、お値打ちである。
田町鮨 恵万にて。